話しやすい人になれば人生が変わる

周りからの印象が悪い人が気づいてない、対人関係の基礎

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話しやすい人になれば、人づきあいも、仕事も、初対面も、出会いも、家族も、すべてがうまくいくようになります。しかも、ちょっとしたコツを押さえるだけで大丈夫。だれでも、いますぐ、カンタンに、話しやすい人になれます。人の輪が広がり、情報が集まり、仕事がスムーズに進み、人生が楽しくなる――こうした話しやすい人が得ているメリットを手に入れ、人生を前向きに変えましょう!
この連載をまとめ、大幅に加筆・改稿した、ビジネス書『話しやすい人になれば人生が変わる』(村本篤信)が、アルファポリスより好評発売中です。

話しやすい人は、自分自身と相手をリラックスさせられる

多くの人から話しやすいと思われるために、まず必要なのは、リラックスすることです。
あなたが「この人、話しやすいな」と感じる人を思い浮かべてみてください。
その人にはどのような特徴がありますか?

あなたをリラックスさせてくれるような、ゆったりした雰囲気の持ち主ではありませんか?
誰かと話しているとき、あなたが緊張していたら、あるいはピリピリした雰囲気をかもし出していたら、その緊張やピリピリは相手に伝わり、相手も緊張したりピリピリしたりしてしまいます。
また緊張すると、頭が真っ白になって何を話したらいいかわからなくなる、相手の話が入ってこない、といったことも起こりやすくなります。
それでは、まともな会話を成立させることができず、相手も戸惑ってしまうでしょう。

緊張すると、なぜ頭が真っ白になるのか

ちなみに、緊張して頭が真っ白になるのは、交感神経が優位になるためです。
私たちの体には、意思とは関係なく働く自律神経があり、自律神経は交感神経と副交感神経によって成り立っています。
この2つがバランスをとることによって、呼吸や体温、胃腸の働き、心臓の動きなどがコントロールされ、私たちの生命が維持されているのです。
このうち、交感神経が優位になると、体は緊張し活動に適した状態になります。
そして、心拍数や血圧が上がったり、呼吸が浅く激しくなったり、胃腸の働きが悪くなったり、瞳孔が開いて視野が狭くなったり、「考える」「感情をコントロールする」「判断する」といった役割をになう脳の前頭前野という部分の働きが低下したりします。

これは、体を生命の危険から守るため、太古の昔に遺伝子レベルで組みこまれたシステムだといわれています。
たとえば山道で、こちらに向かって突進してくるイノシシに遭遇した場合、「イノシシはあと何秒でここまでやってくるだろうか」などと考える余裕はなく、闘うか逃げるかを一瞬で判断し、行動しなければなりません。
そのため人が緊張状態におかれると、脳の「考える」部分の働きが抑えられ、体が「火事場の馬鹿力」を発揮できるよう、心臓や肺の機能が一時的に強化されたり、筋肉に血液やエネルギーが集められたりするようになったのです。
緊張すると頭が真っ白になって何も考えられなくなったり、ドキドキしたり、筋肉がこわばったりするのは、その名残りだと考えられています。
他方、副交感神経が優位になると、心身がリラックスし、休息に適した状態になります。

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プロフィール

村本篤信
村本篤信

1972年大阪府生まれ。都立国立高校、一橋大学社会学部卒業。大日本印刷に入社後、フリーのライター、編集者に転身。 『3000円投資生活』シリーズ(アスコム/横山光昭)をはじめ、累計250万部以上 の書籍を手がけたほか、取材記事、社史などのライティングを行い、2021年には『ロジカルメモ』(アスコム)を刊行。 2012年に「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」優秀賞を受賞して以降は、ドラマや舞台の脚本も執筆。 一方で、90年代よりホラー系ドラァグクイーン「エスムラルダ」として、各種イベント、メディア、舞台公演などに出演し、2018年からは及川眠子・中崎英也のプロデュースにより、ディーヴァ・ユニット「八方不美人」を結成。エスムラルダ名義でのコラムや書籍のライティングも行っている。

著書

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村本篤信 /
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