仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。
生活全体を悩ましいものにしないためには、生活を楽しむことが大切です。少しでも楽しめれば、いい気分転換になり、それが問題解決の力にもなります。
また、生活をある程度楽しめていれば、悩みや問題に対して多少は余裕をもって取り組むことができます。
生活を楽しめない人は、「楽しもう」という意識が足りないのかもしれません。まずは、「生活を楽しもう」と思えるようになることが大事です。
何かをやる時に、ただなんとなくやるよりも、「楽しもう」と考えてやるだけでも、より楽しめることがけっこうあります。
たとえば、友達との会話や遊びの時に「楽しもう」、何かを食べる時に「味わおう」と思えば、何も思わないよりは楽しめるものです。
生活の中でやることの中には、工夫しだいで楽しめることがけっこうあります。
たとえば、食事、通勤・通学、仕事・家事・勉強、入浴、睡眠……。
「どうしたら、もう少し楽しめるだろうか?」と考えてみれば、何か思いつくことがあるのではないでしょうか。
ちょっとした工夫で、少しでも楽しめるようになればいいのです。工夫というよりも、〝こだわり〟のようなものでもいいのです。自分が工夫したことで少しでも効果があれば、それが喜びにもなります。これからも工夫をしていこうという気もちになれるでしょう。そういう好循環になるといいのです。
〝自分の楽しみ〟がはっきりわかっていると、それを楽しみに生活でき、その時には十分に楽しめます。
一日に一回の楽しみがあれば、その時を楽しみに過ごせ、その時は十分に楽しめ、次の日も楽しみになります。
週に一回の楽しみがあると、その日まで頑張れたり我慢できたりし、その日は十分に楽しめ、次の週も楽しみにできます。
年に数回の楽しみがあると、その日を楽しみに生活でき、その日々は十分に楽しめ、次回を楽しみに生活できます。
「これが自分の楽しみだ」と思えれば、何でもいいのです。
食べることや飲むこと(食事/甘い物/ビール・お酒など)、趣味や娯楽や好きなこと(音楽鑑賞・カラオケ/テレビ・ビデオ・ゲーム/風呂/旅行など)、家族や恋人や友人との関わり(遊ぶ/スキンシップ/会話/寝顔を見るなど)、生き物や自然と親しむ(ペットを飼う/植物を育てる/山や海や川などに行く/散歩するなど)、くつろぐことや休むこと(ゆっくりする/ボーっとする/寝るなど)……。
すごいことや立派なことである必要はありません。ごくふつうのことでいいのです。〝自分の楽しみ〟は自分の思い込みでいいのです。
「あれが楽しみ」と思えれば、それを楽しみに生活することができます。
「この楽しみがある」と思えば、生きる張りや甲斐のようなものを感じられる人もいるでしょう。
生活の中に〝自分の楽しみ〟があるのとないのとでは大きな違いです。自分の楽しみがある場合には、工夫をすることで、より楽しめるでしょう。自分の楽しみがいっぱいあれば、もっといいわけです。
〝考えすぎ〟のほとんどは一人の時間に行われます。特に気分が沈んでいる時には、つい自分の問題を思い出して考え始めやすいのです。そのまま考え続けてしまうから〝考えすぎ〟になってしまうのです。
一人の時間の〝考えすぎ〟防止に役立つのが「一人の時間を楽しもう」と心がけることです。一人の時間を楽しめれば余計なことを考えないですむのです。気分もよくなり、悪いことを思い出さずにすむのです。
一人を楽しむためには、まず考え方を変えることからです。
〝考えすぎ〟になる一人の時間は「自由な時間」のはずです。だとすれば、「やりたいことがやれる時間」とも考えられるはずです。
自分の〝考えすぎ〟に気づいた時には、「今は自分の自由な時間。(今できる)やりたいことをやって、一人を楽しもう」と考えられるといいでしょう。
一人の時間を楽しめるようになること。これが〝考えすぎ〟を防止する大きな力になるのです。