仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。
生きている限り「悩みはあるもの」と考えたほうがいいでしょう。
悩みがあっても支障なく暮らせればいいのです。そのためには、悩みに心を支配され、生活全体を悩ましいものにしないように心がけることが大事です。
その問題を「考える時」と「考えない時」を明確に分けて、考える時には集中して考え、それ以外の時にはやるべきことはちゃんとやり、楽しむ時は大いに楽しみ、休む時にはしっかり休むことができればいいのです。
「考えない時」にふと思い出してしまうことはあるでしょう。そんな時には、そういう自分の考えに気づいて「このことはあとで(考える時間に)考えよう」「今は○○しよう」のように切り替えられるといいのです。
悩みに心を支配されないように、「今の生活を大切にしよう」と心がけることが大事です。
一つの悩みのせいでやるべきことをちゃんとやらないと、新たな問題を生んでしまうことになりかねません。大きい悩みがある時でも、「やるべきことをちゃんとやろう」と心がけることが大事です。
考えすぎで心身の健康に悪影響が及んでしまうこともあります。悩みを抱えている時にこそ、心身の健康をいい状態にキープすることが大切です。
悩みは生活の一部であり、一つの悩みのために生活をまったく楽しめなくなってしまうのはよくありません。むしろ反対に、「生活を楽しもう」と努力することが悩みに打ち克つために役立つのです。
今の生活でしていることの中には工夫しだいで、より楽しめることがいろいろあるはずです。生活の中に一つでも二つでも自分の楽しみをもち、少しでもやりたいことをやれるように努力できるといいでしょう。
問題を抱えていても、「考える時間」を少しでも減らし、「考えない時間」を少しでも楽しめるようになれば、自分の心の中で問題を大きくせずに、落ちついて問題に取り組めるようになるでしょう。