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「故郷に戻った折に、キサマはワタシと殺しあう。約束だ」
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好青年ソウは魔種討伐のエキスパートである魔狩として生計を立て、引きこもりの弟と暮らしている。
ある日、魔狩協会本部の緊急要請を受けて、沙国の大規模討伐へ向かったソウは、上位魔獣との戦いでランクSの魔狩〈黒影〉と出会う。
討伐作戦終了と思いきや、不慮の事故にまきこまれ、ソウは黒影と共に見知らぬ大陸に転移してしまった。
どうしても生きて帰りたいソウは黒影の協力を仰ぐが、提示された条件は「殺しあうこと」で――!?
命のやり取りに狂った孤高の魔狩〈黒影〉と
善良であることにこだわる青年ソウの、 渇望と淫欲のアイロニックファンタジー。
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※過激描写(性的、暴力、暴言など)がございますので、 そちらも含めフィクションとしてお楽しみください。
暴力行為や暴言、性的暴行を示唆するものではございません。
2022/10/26 楽曲『end roll』公開 https://youtu.be/C8PUCUj-4EA
文字数 481,731
最終更新日 2025.04.22
登録日 2024.08.20
「――つまり、あなたは世界が滅ぶと?」
「端的にいうと、そう」
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イルフォール学園高等部一年のアイは、女好きと有名なおちゃらけムードメーカーであり、初恋に悩む親友の面倒を見たり不良生徒とつるんでみたりと、いたって平穏な学園生活を送っていた。
近々始まる野外訓練の班員が足りず頭を悩ませていたその日、クラスへやってきたのは時季外れの入学生イナサ。彼の“秘密”を知ったアイは、黙っていることを条件に彼を班へ引き入れることに成功し、やれひと安心……と思いきや、いよいよ明日に迫った野外訓練を前に、親友から打ち明けられた“内緒話”を皮切りとして、水面下にあった不穏が次々とその兆しを見せ始める。故郷を滅ぼした“奇病”。人族と魔族の和平を願う青年の覚悟。平穏は音を立てて崩れ始め、アイもまた世界の“白き激動”へまきこまれてゆく。
安寧のゆりかごから混乱の時代へ投げ出され、それでも生きてゆく“彼ら”の強さと日々の希望を描いた幻想終末譚。
文字数 113,807
最終更新日 2025.04.03
登録日 2025.03.07
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