3
件
舞台はとある田舎町にある楽器修理工房
そこでは、リペアマンという楽器を修理する職人たちが働いている。
主人公真日那の父は、「魔法の手を持つリペアマン」と呼ばれ崇拝されていた。
昔は多くのリペアマンが働いていたが、現在は働く人も来る客も減っていき衰退していっていた。
そんな折、父は病気で亡くなってしまう。
父の腕で成り立っていたような工房だったので、畳むしかないと真日那は思っていた。
しかし、父の遺言書に「真日那に継いで欲しい」と書かれてしまっていた。
真日那は、継ぐ気はなかったのだが、困っている人を放っておけなくて、継ぐことを決意する。
知識も経験もないけど、楽器に触れると、その楽器から〝声〟が聞こえてくる「楽器の気持ちが分かるという力」を持っていた。それが、父の死んだ日の夜に宿った。
この不思議な力を活かしながら、色んな想いを抱えた人々と出会い触れ合っていくことで、真日那は楽器を始め様々なものに興味を持っていくようになる。
やがて、自分なりの夢を抱くようになっていく———
これは、音楽と楽器を通して人と人との繋がりをも修復していく絆の物語
文字数 139,673
最終更新日 2024.12.08
登録日 2024.12.08
渋谷区松濤の住宅街にひっそりと建っているハーバリウムサロン「リポジーノ」
不思議な魅力を持った月待風詩<ツキマチフウタ>が一人で毎日16時から25時までのみ運営している少し変わった場所
そこを訪れる人々は、誰かが誰かに伝えたい想いを抱えていた
だけど、なかなか素直になれなくて……
心地の良い空間で、美しいモノに触れながら悩みを言葉で紡ぎ、非日常な時間を過ごす
そして、店を出る頃にはまるで魔法にかかったように心が晴れ晴れとしている
高校三年間ずっと友達でいたから想いを伝えて先へ進むのが怖い男女
久しぶりに会った妹と喧嘩してしまった姉
余命一年と宣告されてしまった彼女と支える彼氏
そして、亡くした母へ素直になれなかったことを後悔している風詩
それぞれが、伝えられなかった言葉をハーバリウムとお花を通して伝えていく物語
文字数 33,723
最終更新日 2024.06.10
登録日 2024.05.11
3
件