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幼い頃に両親を亡くしたわたしを引き取ってくれたのは、山間の村に暮らす蔵持ちの富豪「金海家」だった。
十年が経ち、金海家の主に育ててやった恩を返せと迫られる。
でも、どうやって? 困惑するわたしに告げられたのは――
「山神の子を産め」
という得体のしれない命令だった。
文字数 39,243
最終更新日 2020.04.15
登録日 2020.04.10
魔物に脅かされているオルコス王国では、男女の別に関わらず、騎士になることが出来る。
グラディオーラ伯の一人娘のユーニスも、騎士を目指して剣の稽古に励んでいた。
ところが、ある日父親に呼び出されて「君は王と結婚するんだよ」と告げられて……?
王妃になんかなりたくないユーニスと、ユーニスを何が何でも王妃にしたい国王リオンの攻防。
文字数 89,469
最終更新日 2019.09.19
登録日 2019.08.31
ラードゥガラーとルニエダリーナの二国には不思議な力を持って生まれる者がいる。マリーツァの婚約者だったリェフもその一人、「口に出された言葉が真実かどうかわかる」という異能を持っている。
気持ちを尋ねられるものの、訳あって声が出せないマリーツァに、リェフが告げる。
「喋れないというなら――その身体に聞いてみようか?」と。
※同じ世界観の短編はここにまとめます
文字数 54,062
最終更新日 2019.07.10
登録日 2019.01.11
大国の中に存在する超小国クッカサーリの若き女王ティルダ、議会のために議場へ赴くも、そこに待ち受けていたのは一枚の紙きれ。そこにはこう記されていた。――『女王自身で我々全員を見つけなければ議会には出席しない。なお期限は明日の昼まで』。
女王と侍従のなんてことのない日々の話。
文字数 90,495
最終更新日 2019.07.05
登録日 2019.06.17
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。
文字数 20,211
最終更新日 2019.01.07
登録日 2019.01.04
森の魔女は願いに見合う代償を差し出すならば、どんな望みをも叶えると伝えられている。
魔女の元へ辿り着いた二人に差し出されたのは二つの石。
見た相手を燃やす『炎の瞳』と、その呪いを跳ねかえす『鏡の瞳』、それぞれを石に変えたもの。代償と引き換えに貸し与えるという魔女は、二人に尋ねる「お前はどちらの石を選ぶ?」
問われた二人が選んだのは――
文字数 82,842
最終更新日 2019.01.01
登録日 2018.12.08
十二歳のヴィオラは吸血鬼。吸血鬼になって五年たつが、変わらずに仕える執事のジェフリーの小言が今日も煩い。「立派な淑女らしく――行儀よく血を吸って下さい」と。
お嬢様と執事のまったり、時々波乱万丈な生活。
文字数 70,979
最終更新日 2018.12.01
登録日 2018.11.13
僕が彼女と一緒にいられる時間はとても短い。今日もすぐに去っていく彼女を見送るだけ。そうすることしかできない。なぜなら僕は『バス停』だからーー。白谷町バス停と恋のお話。
文字数 18,671
最終更新日 2018.01.19
登録日 2018.01.15
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