恐怖のサブリミナル

恐怖のサブリミナル

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怪談  順番            私が心筋梗塞で倒れ、入院し、明日退院、という深夜のこと。   ふと、目が覚めたので、トイレに起きた。                    トイレは病室の廊下側にある。 用を済まして、ベッドに戻りかけると、廊下がなんだかざわざわしている。気になったので、病室扉をそっと開けた。 廊下には、パジャマ姿の人の列。数十人はいる。  こんな深夜に何をしているんだろう?と訝ったが眠いので、そのままベッドに戻った。        翌朝、退院の準備が終わり、担当看護師さんに、ふと、昨夜の患者さんの列について、聞いてみた。  すると、その看護師さんの表情がみるみる蒼ざめていった。                    結局、あの列の意味は教えてもらえなかった。   想像するに、あの列は、順番なのだと思う。少なくともあの列に、私の姿はなかった。       順番、を思うと、二度と入院はしたくない。
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文字数 1,648 最終更新日 2020.06.14 登録日 2020.06.14
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