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黒い色は、罪の色……。
凡庸な王妃、グラヅイア・フィエラ。
貧しい天才画家、エイミー・ホール。
敬虔な修道女、スザンナ。
三人の罪悪感と愛を描いた、連作中編ファンタジー。
前編:黒いドレスの女、グラヅイア
フィエラ国王妃グラヅイアは、王妃の身分に似合わぬ、凡庸な女性だ。そんな自分に、強い罪悪感を抱いていた。罪悪感から逃れようと、寄付や寄進を続けるが、虚しさは消えなかった。グラヅイアは、自身の手で宗教画を描き、神に捧げようとするが……。
中編:粗末な黒い服の女、エイミー
アルト国の貧民街に暮らすエイミーは、領主の息子ルークに絵の才能を見いだされた。その絵が社会に認められたころ、エイミーの元に女の悪霊が現れた。貧しさゆえに幾度となく罪を犯し、今もなお不倫の罪を犯すエイミーは、悪霊に怯えるが……。
後編:黒衣の修道女、スザンナ
若き修道女スザンナは、幼いころに抱えた罪の意識を乗り越え、祈りの道を歩み始めた。ある日、スザンナの元に、黒一色で身を固めた老女が現れた。己の罪を告白し、懺悔したいという老女の申し出を、自身の未熟さゆえに断ろうとするスザンナだったが……。
※ラブシーンがあるのでR-15指定を入れました。
文字数 61,930
最終更新日 2025.04.23
登録日 2025.03.27
ノープロット、その場の思いつきで書いた短編小説を公開します。
ジャンルはファンタジーですが、必ずしもその枠内とは言えないので、ご了承ください。
文字数 7,583
最終更新日 2024.10.04
登録日 2024.04.01
二つの大陸に挟まれた海に浮かぶ、サヤ島。サヤ島では土着の信仰と二つの宗教が共存し、何百年もの調和と繁栄と平和を享受していた。
この島には、「龍神の化身」と呼ばれる、不思議な力を持った少年と少女がいた。二人は龍神の声を聞き、王に神託を与え、国の助けとなる役割があった。少年と少女は、6歳から18歳までの12年間、その役に就き、次の子どもに力を引き継いでいた。
島一番の大金持ちの長女に生まれたハジミは、両親や兄たちに溺愛されて育った。六歳になったハジミは、龍神の化身として選ばれた。もう一人の龍神の化身、クジャは、家庭に恵まれない、大人しい少年だった。
役目を果たすうちに、龍神の化身のからくりに気づいたハジミは、くだらない役割から逃げだそうと、二年越しの計画を練った。その計画は、満月の祭の夜に実行されたが……。
40000字前後で完結の、無国籍系中編ファンタジーです。
文字数 41,799
最終更新日 2024.08.16
登録日 2024.07.05
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