月夜空くずは

月夜空くずは

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ファンタジー 連載中 長編 R15
 異世界で行き倒れていた青年、桐生 悠真《キリュウ ユウマ》は記憶喪失――今までの記憶を失くし、自分が何者なのか全てを忘れ霧の中を彷徨っていた。  そんな彼に突如訪れた、三つの出会い。  一つは、ガラスの中に存在する、同じく記憶喪失の不思議な少女。記憶喪失同士で力を合わせる必要があると悟り、青年に協力的な存在。  もう一つは、どういう訳か突然彼を殺そうと襲いかかる、奇妙で不気味な怪物。  そして三つ目に、そんな怪物に襲われる命の危機の中で、ユウマの事を助けに来たと名乗る“魔法”を使いこなす不思議な少女、シャーリィ。  そんな出会いの中、襲い掛かってくる命の危機に直面したユウマは、記憶喪失の少女に導かれるままに覚醒する。  “形のないモノに形を与える”魔法。  擬似的に死んで、まるで規格外の存在へ生まれ変わったような力を得る、“転生”と呼ばれる技法。  その二つの存在を、ユウマは思い出す――いや、思い出してしまう。  ……それをきっかけに、ユウマは今いる世界について知ることになる。  ここはかつて、剣と魔法の世界“だった”事を。以前は存在が当たり前だった魔法が、今では消えて無くなってしまった世界だということを。  前触れもなく、突然発生するようになった異常空間、“異世界”に各地を浸食されつつある状況だということを。  ……そして、この世界の状況で“転生使い”である自身が、そんな世界を唯一救える可能性を持っているということも――  そうして、何かが狂ってしまった世界に立ち向かいながら、未来へ進むために、ユウマは仲間と共に自身の過去を辿る冒険に挑む。  これは、“型”を破り“形”を作る。従来の異世界転生とは根底から違う、そんなまったく新しい“異世界”と“転生”の冒険譚―― 《⭐︎が付いてる話には挿絵が入ってます》 《この作品は小説家になろう様、カクヨム様にも投稿しております》 《各章ごとに連日投稿予定です(投稿時間は現在不定です)》
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文字数 642,661 最終更新日 2022.10.31 登録日 2022.07.26
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