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「人間は守る価値が無いと思います!」
そう言い放ったのは一匹の妖精だった。
しかしその一言は世界樹の怒りを買ってしまう。
『聞き捨てならない。人間は尊い存在だ。君には罰として人間になってもらおう』
「え!?」
人間が大嫌いだったこの妖精は次の瞬間、人間の姿に変えられてしまった。
「ひぃいい! わ、私の身体が! 穢らわしい人間に!? いやぁああああ!」
『地球へ送ってやろう。人間を知り、頭を冷やして来なさい』
「ま、待ってください世界樹さま! 私は間違ってません!」
しかし聞いてもらえず、その妖精は地球へと転送されてしまった。
文字数 98,021
最終更新日 2024.08.19
登録日 2024.07.26
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
※★のマークがついた話にはイラストが後書きに記載されています。
登録日 2020.09.21
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