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「ったく。仕事で疲れてんだ。家の事も子供の事もお前に任せてあるだろう。お前がなんとかしろ」 「もぉ! お母さんのばかっ! ちゃんと昨日言ったじゃん! 使えないなぁ」  夫から···娘から、こんな言葉を浴びても、息子の存在が彼女を救っていた。だが、ある日、その息子から冷たい視線と共に、同じ言葉が飛び出し··· 「あら? ここは、どこかしら?」  いつもとは違う頭痛がして、ソファへと倒れ込んだ沙織は、目を醒ました瞬間、“自分が何故外似いるのか?”、“目の前に自分を心配そうにみつめるこの男の子は誰なのか?”と考えたがわからず、ただただ、ふたつのクリクリとした瞳をみつめ返す。 「おばちゃん? だいじょーぶ?」  小さな男の子が、そう言うと沙織の顔に冷たい何かを当ててくれた。
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文字数 15,891 最終更新日 2018.12.26 登録日 2018.12.25
 どこにでもいるような容姿、友達(仮)からは、「あ、お前いたの?」と言われる程影の薄い(冗談だろ?)存在の池田聡太(17)は、ある日いつものようにえっちな動画を観ながら横断歩道を渡っている時··· 「え? 嘘···マァ───ッ?」と赤信号で停まる筈の車が猛スピードでやっきた瞬間、跳ねられた。  気付いたら、そこは···
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文字数 5,472 最終更新日 2018.12.21 登録日 2018.12.21
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