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 ──時は戦国、腕に覚えのある屈強な侍が群雄割拠する時代。 『人斬り夜叉桜』と呼ばれた神出鬼没の辻斬りがいた。  その剣客は闇夜に隠れ、神速の如き殺人剣で人々を惨殺する。その姿を見た者は決まって『桜吹雪のように舞い散る血しぶきが、妖艶で恐ろしい光景だった』と言う。  そんな血生臭い争いが絶えない時代に、のんきに放浪の旅をする女の剣客がいた。  名は『夜桜伊織』。立派な刀を腰に差してはいるが無益な争いを好まず、いつもとぼけているような人物だ。  彼女と共に旅をするのは『猪又小太郎』という田舎小僧。伊織の剣の腕に惚れこんで、勝手についてきてしまったのだ。  風の向くまま気の向くまま……今日も町から町へ、二人は流浪の旅を続けていく。 「お! 小太郎殿~、甘味処がありますよ~。あんみつでも食べていきましょう~」 「待て伊織、もう路銀がねぇんだよ! あんみつ食ってる場合じゃねぇって!」  ……やれやれ。こんな調子で二人の旅は、一体どうなってしまうことやら──。
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小説 192,644 位 / 192,644件 歴史・時代 2,390 位 / 2,390件
文字数 14,834 最終更新日 2024.11.07 登録日 2024.11.07
 いつも飄々とマイペースで、女の子にめっぽう弱い旅人のミドくん。しかし彼には『緑髪の死神』というもう一つの顔があった。  緑髪の死神は植物を生き物のように自在に操り、その力で国を一つ滅ぼしてしまったという……。その力は、伝説の『女神の絵本』を読んだことによる呪いとされ、その呪われた力を恐れた世界中の人たちは彼を忌み嫌った。  ミドくんは女神の呪いを解くため……いや、女神の偏愛から逃れるため、その方法が記されている本があるとされる場所『ゼイン・リィーガ』を目指しながら、のんびり旅を続ける。 「さて……次はどの国に行こうか!」  この物語は、旅人のミドくんと愉快な仲間たちが、奇妙な世界や国々を旅して周る異世界旅行記である――
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小説 34,697 位 / 192,644件 ファンタジー 5,170 位 / 44,523件
文字数 520,865 最終更新日 2024.10.04 登録日 2024.04.26
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