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くたびれた男が、天上へと続くリフトに揺られて上がっていく。
遥かな足元は金属の大地、上がる先は金属でできた空。
決まった時間に、その空から人工の雪が降る。
慰めとして、美しいものの代名詞として___。
文字数 13,232
最終更新日 2020.11.18
登録日 2020.11.17
それは、世界を真っ平にするための生物。
土砂爆弾が大地を覆い、暗腔膜が空を隠した、暗闇の大地。
人々は、微かな物音から心の機微まで、ありとあらゆる揺れを察知し、食らう、精式生物“夜警”に見張られながら生きている。
支配層でありながら、その地位から逃亡した青年・弧裂は、地下生活者ヤマイ群と接触する。
八十二年の一度の嘗精祭。狙いは、儀式の中枢・肘爪盤。
そして、国家の創始者、伝説の精式使いである謎の存在、膨脳様の暗殺__。
※光の要素がどこにもないダークファンタジーです。
※軽度ですが、拷問・性的暴行・人体破壊の描写がでてきます。ご注意ください。
※他小説投稿サイトにも掲載しています。
文字数 22,406
最終更新日 2020.10.21
登録日 2020.10.14
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