2
高校生に上がりはじめての夏休みに七夜は心を躍らせていた。しかし、帰宅途中に突如頭上から降ってきた植木鉢が脳天に直撃し意識を失ってしまう。 目が覚めると目の前には死神にしか見えない自称・大天使のサリエルと名乗る幼女が七夜を見下ろしていた。 何故か身長が縮み幼くなった自身の体に驚愕していると、サリエルは言う。 「君は僕に召喚されたんだ。君は僕の召喚獣だよ。因みに僕たちの行う『召喚』とは、ある種の救済だよ。死にゆく者達の」と。 「それよりも喜びなよ。消えゆく魂に選択の猶予が与えられたんだ。ここで何もせず消滅するのか、それとも消滅の先を進むのか」 サリエルは七夜に手を差し伸ばす。 その手を取った瞬間、七夜は天使と悪魔による遊戯に巻き込まれていくのだった。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,631 位 / 42,631件
文字数 47,768 最終更新日 2021.09.12 登録日 2021.08.14
人間だけが住んでいたのは気が遠くなるほど昔の話…。 神と悪魔の戦争がこの地球にも及び、人は初めてこの世界が人間だけのもので無かった事を知った。 突如現れた神も悪魔も自分の領土、天界と魔界の拡大を狙い己の事しか考えず、人が初めて見る膨大な力を駆使し人間は蹂躙された。 神や悪魔から力を受け異質な存在になった者や、神や悪魔が闊歩する世界であっても人は人間通しの争いを止められず力の無い者はやがて死んでいく。 そんな弱肉強食の世界の中、自分の親も自身の名前も知らない少年がぎりぎりの中を生き延びていた。 それは、彼には死亡フラグが見えるから。 危機的状態になると、視界が真っ赤に染まる。 その時に正しい判断を出来ず危機的状況が大きくなれば、警戒音が聞こえる。 それでも判断を間違えば、視界が真っ赤に点滅して、警戒音がより大きく鳴り響く。 どう行動すれば警戒が解けるのか、考え行動する少年は幼くともなんとか一人で生き延びてこれた。 しかし、所属していた武器商会の商人に騙し討ちをされ、判断を誤り死の際に立たされる。 死を覚悟した時、彼が悔やんだのは愚かな人間に殺される事だった。 どうせなら、自分よりも大きな存在に殺されたい。 そう願い、差し出した手を掴んだのは悪魔のような人間だった。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,631 位 / 42,631件
文字数 20,352 最終更新日 2021.08.14 登録日 2021.07.17
2