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この世界には、男女性のほかに第二性、獣人(α)、純人(β)、妖人(Ω)がある。
戦火から逃れて一人で草原に暮らす妖人のエミーユは、ある日、怪我をした獣人兵士のマリウスを拾った。エミーユはマリウスを手当てするも、マリウスの目に包帯を巻き視界を奪い、行動を制限して用心していた。しかし、マリウスは、「人を殺すのが怖いから戦場から逃げてきた」と泣きながら訴える心の優しい少年だった。
エミーユは、マリウスが自分に心を寄せているのがわかるも、貴族の子らしいマリウスにみすぼらしい自分は不似合いだと思い詰めて、マリウスを置き去りにして、草原から姿を消した。
数年後、大陸に平和が戻り、王宮で宮廷楽長として働くエミーユの前にマリウスが現われたが、マリウスには、エミーユの姿形がわからなかった。
※攻めはクズではありませんが、残念なイケメンです。
※戦争表現、あります。
※表紙は商用可AI
文字数 125,815
最終更新日 2023.11.28
登録日 2023.10.26
貴公子アミーユは、士官学校を首席卒業し、王都の伯爵邸へ戻るも、待っていたのは領地の北方への追放だった。
王都を去る道中、山賊ダンに捕まり、「お前は俺が拾う。その命、俺のために使え。父親を殺して、爵位を奪え」と解放される。
文武に秀で、αを自認していたアミーユだが、ダンとの再会で、Ωと判明する。
残酷に見えたダンは、意外にもアミーユを優しく大事に扱ってくる男だった。
アミーユは利用されていると知りながら、ダンを一途に愛するようになる。
そんななか、自分が前世で演じた『逆賊アミーユ』の人生をなぞっていると気づく。
『逆賊アミーユ』とは、一軍人から宰相まで上り詰め、王位簒奪をもくろむも、国王に倒され幽閉される悪役主人公。
アミーユには王宮での政争など興味もなく、常に王都から逃げ出したいのだが、ダンがそれを阻む。
次第に王都は革命の機運に巻き込まれ、アミーユとダンの運命は傾いていく。
※男性妊娠表現、暴力表現、残酷表現、レイプ未遂、あり。
文字数 152,593
最終更新日 2023.03.29
登録日 2023.03.16
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