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後藤新助は自らの人生を振り返っていた。
生まれてから23年。
両親はどっちも早々に他界したし、彼女なんていたこともないし、これといって何か秀でた才能があったわけではない。
ただ、『生きていた』だけだった。
その終わりは呆気ないものだった。
何とか就職したものの、そこはブラックな派遣会社で、いくら働いてもどんどん生活は苦しくなっていく。
そして、多額の借金を新助は負わされる羽目になる。
自宅には借金取りが訪れ、次第に明るかった新助はどんどん追い込まれていく。
その生涯を終えようとしたそのとき、新助は別の人生を歩むことになる。
文字数 37,991
最終更新日 2021.08.22
登録日 2019.08.12
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