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物語の登場人物は4人。
最近ようやく電動アシスト自転車を手に入れたコハル。
コハルの師匠でなにかと行動力があるナツミ。
なんでも知ってて、調べることが好きなアキラ。
おしゃれタイプだけどときどき変なことを言うミユキ。
小学4年生(のはず)の4人は、夏休みの自由研究で、近くにいる(はずの)「センセイ」に会いに行き、その途中で見聞きしたことをまとめることにする。
世界には、その4人しかヒトはいないけど、そんなことは誰も気にしない。
だってねえ、みなさんも、ハラジュクとかアサクサ、それにタバタなんてところ、あると思いますか。
行ったり見たりしたこともないものがリアルだって、誰か、あるいは何かにだまされてるんだよ。
リモート授業でしかやりとりしていない、センセイのところまでは、普通に行けば2時間、路上観察とかしながら行っても4時間もあれば大丈夫、とアキラは言うし、無事につけたらキツネウドンをごちそうしてやるよ、とセンセイも言う。
だけど目的地のI市にたどり着くまで、自転車は故障するし、ゲリラ雷雨にも会うし、タツ型の宇宙人も助けるし、I市にある目的地、丘の上の情報基地はヒトを入れてくれない。
文字数 46,585
最終更新日 2024.08.31
登録日 2024.07.26
夏休みの火曜日の午後、物語部員が巻き込まれた惨劇について
・樋浦遊久…物語部員の3年生。背は高くないがそのことをコンプレックスにはしていない。本を読むのが早い。立花備は妄想を抱いていると思い込ませるフリをしている。
・千鳥紋…2年生。紅茶を愛し女性語で話す親切な人。世界の創造のときからいる人物。
・年野夜見…2年生。この物語の中では唯一超越的三人称視点で語ることができる。普段は観察者的立場にいる。紋とは友人。
・樋浦清…1年生。樋浦遊久の妹で頭の回転は早いがボケ役に回ることが多い。
・市川醍醐…1年生。樋浦清と同じクラスにいる。冷笑的な性格で、くだらない物語を作る。
・立花備…おれ。1年生。この物語の真犯人を探そうとする。
文字数 128,627
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.02.10
帝国の300余の諸領と領主は、神の子としての皇帝のもとに統一されていた。
しかし圧倒的な物量と科学力を持つ共和国と熾烈な戦争をしたあげく、数百万の犠牲をもって帝国は敗北した。
戦争に負けた帝国は、戦勝国である共和国に統治され、有力貴族は戦死、皇帝は象徴としての君主となり、帝国の公職についていた高級官僚・軍人・貴族などのうち、ある者は戦争犯罪者として裁判にかけられ、あるいは生きてても戦後は公職につくことは許されなかった。
共和国の一時的な統治はゆるやかで、しだいに帝国民は平和を享受するようになった。
領主候補者のひとりで、次期領主になるための補佐をしていたとはいえ、戦争中はただの学生、未成熟期後期であった主人公は、戦後には他に人材がいないため領主にさせられた。
人は戦後、そのような各領の領主と、その重要な臣下になった者たちを「三等貴族」と呼ぶ…。
文字数 2,083
最終更新日 2023.09.02
登録日 2023.08.31
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