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恋愛 連載中 長編
魔法も、モンスターも、ポーションもある世界。 ある田舎の町のはずれには、小さな家がある。 ある人は普通の人が住んでいると言い、ある人は魔女が住んでいると言った。 魔女とは、呪いを専門とする者もいれば、薬師のような者もいる。つまり、魔女といっても専門とするものが大きく違っていた。そして、誰もが特出した能力をもっていた。 魔法の能力が飛び抜けている魔女、治癒の能力で聖女と呼ばれた魔女、呪いの能力で災厄と呼ばれた魔女もいる。誰も彼もが、類まれな力で良くも悪くも人に必要とされていた。 「でも、私の能力って必要?」  小さな家で、ひとりの魔女が呟く。田舎町のはずれに住んでいる魔女だ。  しかし、彼女は魔女のわりに魔女っぽくなかった。  なんというか……平凡な容姿だった。魔女は美人という鉄則を覆しているのが、彼女だった。まあ、そんなことはどうでもいい。 「はあ、【『愛』を結晶化させる】能力なんて誰が必要とするんだろ」  そう嘆きながら、今日も薬作りにいそしむ。  今まで、かろうじて必要とされてきたのは薬の調合だった。彼女の能力が、人生で役に立ったことなど一度たりともなかった。    そう、だから、こんな能力が必要とされるなんて思いもしなかった。
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文字数 83,846 最終更新日 2023.09.07 登録日 2023.03.14
恋愛 連載中 長編
 バイトの帰り道で、変なモノを見た。  月明かりのない夜。  街灯の薄明かりのもとで、黒い布が浮いていた。  よくよく見てみるとフードのような部分があり、人に見えなくもない。 「……いや、鎌は銃刀法違反でしょ」  そう呟き、バイトで疲れた体を引きずって回り道に行こうとした。  すると、鎌をしょった黒い布がすごい速さで接近してきた。 「すみません!総合病院ってどこですか?!」 「この近くにはありませんよ」  ……これが、あのポンコツな死神との出会いだった。
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文字数 15,011 最終更新日 2023.07.17 登録日 2023.07.17
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