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パパとちかみち
しおりを挟むある すいようびの あさ
パパは、あるいて ももちゃんを ようちえんに おくっていました。
ようちえんが みえてきたときでした。
「ねえ、パパ、こっち いこうよ。ちかみちだよ!」
ももちゃんが、パパのてを くいっと ひっぱりました。
ももちゃんは、こみちのほうへ いきたいようでした。
「ようちえんに おくれちゃうよ」
パパは、チラリと うでどけいを みて、かいしゃのことを かんがえました。
きょうは、おしごとが いっぱい あるのです。
ももちゃんは、はなしつづけました。
「きのうね、ママと ようちえんから かえるとき、このみちを あるいたの」
「どうしようかなあ……」
「きれいな おはなが さいてるの。パパに みせたい!」
ちょうど そのとき、きいろの ちょうちょが あたたかい かぜに のって、 ふわりと とんできました。
「あ、このちょうちょさん、きのうもいた!ちょうちょさんも、パパに おはなを みて ほしいんだって!」
ももちゃんのめは、きらきらしています。
パパは、ふっと わらいました。
「しかたないなぁ~。じゃあ、はしっていくぞー」
「わーい」
ふたりは、たっと かけだしました。
そんな ふたりを ちょうちょが おいかけるように とんでいました。
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