詩織はとある靴屋の店長として日々忙しく過ごしていた。そんな詩織の癒しの場は、歩いて数十秒の喫茶「陽だまり」
陽だまりの名を描いたような優しく穏やかなマスターに、詩織はどうしようもない恋心を抱いていた。
「マスターのいれるコーヒーを美味しく飲めるようになったら告白しよう」
そう決めて、七年。まだ、進展はない。
カウンターを挟んだ距離は近くて、遠い。
頑張り屋の詩織と、どこか掴みどころのないマスターの甘くて苦い、ミルクコーヒーのような恋はどう始まるのか。
表紙はなかむ楽様に依頼して描いて頂きました。
文字数 71,649
最終更新日 2022.01.01
登録日 2020.01.29