お山に狐火が三つ灯ったら、それが市の立つ合図です。
作法は三つ。面をかぶって素顔を晒さないこと。提灯を持って歩いてゆくこと。そして、決して声を出さないこと。
守らなかったらどうなるかって?
行き着くことが出来ないか? 帰ることが出来ないか?
それとも……。
☆10分で読める、夏の夜にぴったりの短編です。
☆京都弁は『恋する方言変換』というサイトを参考にさせて頂きました。
☆狐火の市シリーズ第一弾です。少年太一と、大好きなばぁちゃんのお話。
文字数 10,111
最終更新日 2019.07.10
登録日 2019.07.10