ハローワークの前で蹲っていた日和を助けてくれたのは、素敵な王子様ではなく銀縁眼鏡の青年だった。
長閑日和は二十歳の女の子。職を失って困っていた彼女の前に、ある日真面目を絵に描いたような凩裕次郎、三十歳が現れた。
あれよあれよという間に助けられ、日和の日常の一部となった凩は、果たしてただの保護者代わりなのか……。
世間に疎い日和と、笑顔すら見せずに世話を焼く凩。甘さなど欠片もない恋愛とは程遠い二人の、ちぐはぐな毎日が始まる。
文字数 62,950
最終更新日 2018.10.02
登録日 2018.09.17