言い伝えと戦うヒロイン小説一覧
1
件
「おまえはただおまえのままでいればいい。誰かの役に立たなくても、ただ好きなように生きればいい」
言い伝えの日に生まれたことにより『滅びの魔女』としてレジール国を追放されたノーリング伯爵家の令嬢シェリーは、獣人の国グランゼイルの森の中で行き倒れたところを竜王に助けられる。
ご飯をたべさせられ、世話をされ、元気を取り戻すが、レジール国では見つからなかった『滅びの魔女』にまつわる文献を調べさせてほしいと願い、竜王の城に滞在することになる。
シェリーは竜王レイノルドに甘やかされっぱなしの日々で、ただ世話になるだけなのは心苦しいと、自ら生計を立て生きていくため勉強してきた薬学の知識を生かし、関わる人たちに薬を作り始める。
また、シェリーは『滅びの魔女』と認めたくない父親に男の『ルーク』として生きることを強いられ、軟禁され育ったために成長が遅れていたが、ご飯を食べさせることがすっかり気に入った竜王により、せっせと食べさせられ、日の光を浴び、徐々に年齢らしく成長していき――。
一方、『滅びの魔女』を追い出し平和になったはずのレジール国では、ちょっとした騒ぎが起きていた。
最も強いがゆえに日々にハリがなく退屈を持て余していた竜王と、孤独ゆえにコミュ障をこじらせうまく思っていることを伝えられない少女は、互いに互いの存在がかけがえのないものとなっていく。
====================
小説家になろう様にも掲載しています。
※無断転載・複写はお断りいたします。
文字数 40,820
最終更新日 2025.01.01
登録日 2024.12.26
1
件