昔々、ある所にお房という娘がいた。
同じ村に暮らしている者たちも男衆に混じり、大きな口をあけてアハハと笑っている豪快な様子に、お房が年頃の娘だということをすっかり忘れているようだった。
お房は村の男たちに交じって猪や鹿を撃つこともあれば、一人で鳥を狙うこともある。
撃つばかりでなく、罠を操って猪や狐も獲っていた。
ある時、間抜けな子ウサギと出会って……という所から始まるお話。
可愛い風味のお話です、
別サイトにも同時掲載
昔話風の異類婚姻譚。
文字数 4,725
最終更新日 2021.10.03
登録日 2021.10.03