ライト文芸 隣人小説一覧
1
件
片寄ひつぎは、今日も隣人を目で追う。
1つ上の歳で同じ学校に通い、かつ住むマンションの部屋が隣の男子、伊井隼太。眉目秀麗でもさしてモテるわけでもないが、その人の歩き方が、姿勢が綺麗だったのだ。その一挙にひつぎはキュンとした。
以来、「仲の良い隣人」どまり。だがひつぎが望んでいるのは「それ以上」。けれど相手にその気はなくて──。
そんなある日、ひつぎは幽体離脱してしまっていた。しかも肉体のほうは成長しており、自分の記憶が欠けているだと気づく。
幽体離脱の原因を探った結果、待っていたのは酷な現実たちだった。
文字数 12,171
最終更新日 2023.05.21
登録日 2023.04.07
1
件