恋愛 悲劇展開皆無小説一覧
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沙英雪乃は誰にでも優しい超がつくほどの優等生──と、周りは思っているが、全くそんなことないということを、俺だけが知っている。彼女は自分が男から一方的に告白されるべき存在であると信じ、そのためだけに日々努力している、自尊心の塊だった。
真逆の人生観を持つ彼女と、奇しくも同じマンションの隣人だった俺は、とあるゴミ出しの日から不思議なぐらいに顔を合わせることが増えた。そろそろ誰でもいいから告白してほしいとか思い始めそうな頃なので、ワンチャンあるのかと思ったんだけどね。真顔で差し入れをおすそ分けしてきて、無言で部屋に帰るような奴だったよ。
文字数 33,593
最終更新日 2024.08.19
登録日 2024.07.14
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