SF 英雄小説一覧
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プレイヤースキルだけで強すぎる彼を皆は尊敬の眼差しで見ていた。
その国ではクランバトルよりもそのプレイヤーに勝つ事だけがこのゲームの醍醐味に移り変わったのは何時の頃だろうか。
そんな彼を皆は口を揃えてこう言った。
『ルールブレイカー』
物語はクラン戦のバトルでミスをして、クビにされるところから始まる。
だがマスターがクビと言っても、クビにするのはクラン全員の承諾がいる。シンは五年も一緒にやって来た仲間たちに視線を配るが、クランメンバーはクビに賛成とシンに言葉を贈り、賛成のカウントは増えていく。
そしてクランで一番話して来た仲間にまで「じゃあね」と言われ、一人噴水広場に立っていた。
仲が良いと思っていた仲間から貰った紙を投げ捨てると、タダの紙と思っていたアイテムが強制的に発動した。そのアイテムの効果はランダム転移だ。
ランダムで国を渡れば、この国で持っている金の価値が無くなり、アイテムは全部没収される。
絶望して、国から国へと転移が終わる。
それからゲームの時間で三年が経った。
文字数 101,301
最終更新日 2022.10.21
登録日 2022.09.10
紡紀正史は選ばれない事に慣れている。そんな彼はまたしても選ばれなかった。
ヒーローに。
ーーー否、これは正しくない。
彼自身が誰かの窮地に駆け付けるような存在になれなかったという事ではない。
ヒーローに「救うべき対象」として選ばれなかったのである。
その選択により彼の住む街は眼を背けたくなる程の大崩壊を迎える。
ヒーローは告げる。
「少年よ、責任の所在を求めるな」
文字数 4,946
最終更新日 2022.08.09
登録日 2022.08.08
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