ミステリー 跡目争い小説一覧

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新宿の片隅で、しがない探偵業を営む男。彼は、どんな些細なことも忘れることができない難病を患っていた。 それが、どれほど辛い記憶であっても、決して忘れることも癒えることもない、そんな現実から逃げるように、探偵は世捨て人のように生きてきた。 しかし、そんな生活も悪くはない。騒がしい俗世と隔絶された世界が、探偵にとっては心の安寧を約束してくれるものだったから。 しかし、そんな平穏な生活を打ち破るような事件に探偵は巻き込まれることとなる。 腐れ縁の小川から、小川の遠い親戚筋の烏丸家で、居なくなった犬を探して欲しいという依頼だった。 2人が現地に赴くと、ちょうど烏丸家では待望の男子が誕生したところだった。 待望の男子の誕生で、烏丸家は沸きに沸いていた。代々家督を男子が受け継いできた烏丸家であったが、当主の妻にも愛人にも男子は産まれず、ようやく新しい愛人との間に男子を授かっただけに、当主の喜びも格別のものがあった。 しかし事件は起きた。 生まれたばかりの赤ん坊が何者かの手によって殺されたのだ。 こうして探偵は、烏丸家の人々の思惑が交錯する諍いの渦に巻き込まれていく。
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文字数 48,437 最終更新日 2024.10.31 登録日 2024.07.08
『誰が生き残るのか。  あなたは絶対にこの物語の結末を推理することはできない』 臣と呼ばれる地方に 里の者が決して立ち入ることのない山があった。 その山は嘗ては「天狗山」と呼ばれていた。 しかし、長い歴史の中で その山の名前は人々の記憶から消えていった。 ただ山だけがそこに存在していた。 深山幽谷には 人ではない何かが住んでいると言われている。 「夜霧」 それがこの山に住む一族の名である。 夜霧の屋敷は山の奥深くにひっそりと建っていた。 屋敷の広大な敷地には本宅を中心として、 七つの別宅があった。 北には子の宅。 東には卯の宅。 南東に巽の宅。 南には午の宅。 南西に坤の宅。 西には酉の宅。 北西に乾の宅。 ある朝、 十五歳の誕生日を迎えたばかりの四女の亡骸が 別宅の一つで発見された。 それは兄妹達の中に 否が応でも夜霧の掟を思い起こさせた。 今、その掟に従い 生き残りをかけた熾烈な世継ぎ争いの幕が 切って落とされた。
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文字数 80,009 最終更新日 2024.02.11 登録日 2024.01.26
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