ミステリー 創作小説一覧
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29歳の渚は火事に巻き込まれる夢を幼い頃から見続けている。最後は決まって一人の男性に救出され生還するのだが、彼女にとっては悪夢だった。だが、不思議とその男性に対しては恐怖心を抱く事はなく気が付くと恋心が芽生えていた。例え現実で危険な目に遭うとしても、正夢になって欲しいと願うようになっていた。
その一方で渚は夢の内容に違和感を覚えていた。男性が自分の名前を知っていること、火事の原因は事故ではなく放火の可能性があること、その犯人が自分を救ってくれた男性の可能性があること……。
30歳の誕生日を迎えた日の夜、毎晩見続けていた悪夢が変化。渚を救った男性はハヤテという名前で彼女と同じ境遇だった。意気投合し、二人は夢の中で急接近。「正夢になる」と渚は確信した。だが、ハヤテは自分を殺そうとした犯人かもしれない。果たして彼は自分の「運命の人」か「犯罪者」か。悩んだ彼女は彼の正体を突き止めるため、ある行動を起こす。
一方、渚の婚約者である楓は彼女から夢の話を打ち明けられ呆然とする。悪夢のせいで精神を病んでしまったと思い込んだ楓は何とか彼女を救いたい一心である計画を実行する。
火事の原因は事故か?放火か?
放火だとしたら犯人は一体誰なのか?
三角関係の結末は?
渚、楓、ハヤテ。それぞれの思惑が交錯しながら進む、ラブストーリー×ミステリー×ファンタジー。
ロックバンド「スピッツ」の名曲「正夢」「渚」「楓」「ハヤテ」「運命の人」からインスピレーションを受けて書いた作品です。作中に曲のイメージを散りばめてみましたので、スピッツの曲を知っている方、好きな方にはその点も楽しんで頂けたら幸いです。
※ミステリー初挑戦のため、雑なところや矛盾点があるかもしれませんが温かい目で見守って頂けると幸いです。
文字数 24,785
最終更新日 2024.09.13
登録日 2024.09.05
担当する事になったウェブ小説作家は、
気持ち悪い異様な男だった……。
男は、自らの創作論を得意気に語る。
「趣味であれば好きに書き、好きを詰め込めばいいのですね」
「自己満足で書いておりますので読まれなくても気にならないのですね」
「アマチュアは好きに書くんじゃああ!好きを詰め込むんじゃああ!」
そう言いながら、作品を必死で宣伝しまくった。
果ては「拙作の〜君は、こんな魅力がありまして……」
と、自分の作品の解説までをも実行した。
男は書いた。狂ったように書いた。
そして読者は必ず去って行った。
男は、すでに狂気の世界に住んでいた。
その狂気の果ては……。
文字数 17,536
最終更新日 2023.09.14
登録日 2023.09.14
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