詩と散文小説一覧
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屈折する光のなかで不思議に瞑い不協和音が響く。鏡のなかに誰が棲む。夜更けに独りで彷徨う影よ。他人が見るほど甘くはなく、自分が思うほど弱くもない。シュールな時空間に目覚めるキマイラ。可視光線だけじゃないんだ。見えぬ光がそこらじゅうで跳ねる。鏡の映す逆さの真実。幻を重ねて撫でている。
赤嶺玲は左手指骨折で、嘱望されたソロバイオリニストの未来を失った。沖縄県の片隅でピアノ教師・紅子と共同経営で音楽教室を開く。紅子は夫を捨て、赤嶺玲は闇討ちで顔に大火傷を負う。紅子が火災で死に、その犯人と目された紅子の夫が首を切断されて発見。警察は、赤嶺玲を取り調べる。
文字数 21,029
最終更新日 2022.01.20
登録日 2020.05.12
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