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ただ一人、信じていた妹に裏切られてしまった白紅麗は絶望した。 もう、生きてしても仕方がないとさえ思った。 そんな中、自身の婚姻も決まってしまう。 けれど、それは到底受け入れることができないものだった。 婚姻の準備のため、白紅麗は別荘地へ。 そのには大きな湖があった。 船に乗り、湖の上を漂う。 白紅麗は、そこで胸の内を打ち明け、 そして微笑みながら、自らその湖に飛び込んだ。 衣服が水を吸収し、 深く暗い水底に誘ってくる。 甘美な死を受け入れようとした瞬間 ――体に何かが当たる感覚。そして、浮上して行く感覚。 驚きで何が起こったのかわからないまま、知らぬうちに“上”まで来てしまっていた。 そして、そこで暮らしていたのは、伝説の存在である“竜”だった。 白紅麗を背に乗せた竜――リアムと暮らすことに。 そこは、竜の楽園“イル・イゾレ” 白紅麗は、リアムとの出会いにより少しずつ変わっていく。 しかし、そんな中、妹の白雪姫が白紅麗を探しているという。 意を決して、リアムとともに再び地上に降り立った白紅麗を待っていたものとは――? 竜人×孤独少女 ――その愛を、求めてもいいのですか? ※番外編更新中。
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登録日 2019.03.16
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