注:性描写あり小説一覧
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泣き叫び、哀願し、媚び諂い……思いつくことは、何でもした。
それでも、男は、笑って、いた……。
一九八五年、華南経済圏繁栄の噂が広がり始めた中国、母親の死をきっかけに、四川省の農家から、二人の幼子が金持ちになることを夢見て、繁栄する華南経済圏の一省、福建省を目指す。二人の最終目的地は、自由の国、美国(アメリカ)であった。
一人は国龍(グオロン)、もう一人は水龍(シュイロン)、二人は、やっと八つになる幼子だ。
美国がどこにあるのか、福建省まで何千キロの道程があるのかも知らない二人は、途中に出会った男に無事、福建省まで連れて行ってもらうが、その馬車代と、体の弱い水龍の薬代に、莫大な借金を背負うことになり、福州の置屋に売られる。
だが、計算はおろか、数の数え方も知らない二人の借金が減るはずもなく、二人は客を取らされる日を前に、逃亡を決意する。
しかし、それは適うことなく潰え、二人の長い別れの日となった……。
※表紙はフリー画像を加工したものです。
文字数 85,594
最終更新日 2018.04.13
登録日 2018.02.25
『二夜 蜃の楼』に登場する幻術師の蜃は、同時掲載作『魔窟降臨伝』R-18 に登場する蜃と同一人物です。
死に切れない宿命を持つという一族の少年、舜と、その父親だという青年、黄帝。
中国の山奥、雲海を臨む最峰の頂で黄帝と暮らしていた舜は、やっとのことで、街へ降りる許しをもらい、勢い込んで上海へと向かう。
しかし、そこへ現れたのは、炎帝と貴妃という、『同族』の二人であった。
凄まじい炎と、闇の衣を纏う二人に襲われ、舜は《聚首歓宴の盃》と、《朱珠の実》の秘密を渡すように迫られる。
この世の大初から存在しているのではないかと云われる黄帝は、珍しいものや、曰くつきのものをたくさん持っていた。そして、そんなものをたくさん持っている黄帝の被害に遭うのは、その息子たる舜であったのだ。
貴妃に腕を切り落とされた舜は、一旦、山へ戻り、腕を取り返すために、《聚首歓宴の盃》と《朱珠の実》を自分に預けて欲しい、と黄帝に頼む。
しかしそれは、自ら血を求めるという、恐ろしい曰くつきの盃であった。
それを欲しがる炎帝とは。
そして、そんなものを持っている黄帝とは。
舜は、敵地へと乗り込むが……。
※以前、他サイトで掲載していたものです。
※一部、性描写(必要描写です)があります。苦手な方はお気を付けください。
※表紙画:フリーイラストの加工です。
文字数 820,451
最終更新日 2017.12.26
登録日 2017.08.30
今から一六〇年前、有害宇宙線により発生した新種の癌が人々を襲い、性染色体〈XX〉から成る女は絶滅した。
男だけの世界となった地上で、唯一の女として、自らの出生の謎を探る十六夜司――。
わずか十九歳で日本屈指の大財閥、十六夜グループの総帥となり、幼い頃から主治医として側にいるドクター.刄(レン)と共に、失踪した父、十六夜秀隆の行方を追う。
司は一体、何者なのか。
司の側にいる男、ドクター.刄とは何者なのか。
失踪した十六夜秀隆は何をしていたのか。
柊の口から零れた《イースター》とは何を意味する言葉なのか。
謎ばかりが増え続ける。
そして、全てが明らかになった時……。
※以前に他サイトで掲載していたものです。
※一部性描写(必要描写です)があります。苦手な方はご注意ください。
※表紙画:フリーイラストの加工です。
文字数 696,570
最終更新日 2017.06.17
登録日 2017.04.08
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