ホバーボードと失明小説一覧

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現代文学 完結 ショートショート
目が見えないために、一日に書ける文字数は圧倒的に少なくなり、かつて毎日一万文字を書いていた頃と比べると、見劣りする文章が続いている。失明してからというもの、思考や感覚においても変化が生じた。これまで「もし目が見えなくなったら…」と漠然と考えることはあっても、実際にその状況に置かれると、恐怖は言葉にできないほど増幅するものだ。 散歩中、突如として襲われ、鉄パイプのようなもので額を殴られた。その一撃で視力を失ったが、脳には術後も特に問題は生じなかった。それでも、視覚を失ったことで、日常生活における動作が一変した。車椅子生活から徐々に脱却し、歩くことを再び学びながらも、視覚がないままでは、完全に以前のような生活に戻るのは困難である。 そんな中、ホバーボードのような乗り物に憧れを抱くこともあった。特に、自転車のように手で押しながら進むことができる軽乗の方法も学んだが、やはり視覚の欠如がその楽しみを阻む。ホバーボードに乗ることは、私の夢の一つだったが、それが叶わなかったことは、残念でならない。 それでも、視覚を失ったことで、以前より余計なことをしなくなり、生活がシンプルになったのかもしれない。視力を失う前の私と、失った後の私とでは、物事の捉え方や優先順位が大きく変わったのだ。 ホバーボードに乗る夢は諦めざるを得なかったが、今は日々の一歩一歩を大切にしながら、新しい生活を模索している。視覚を失ったことの影響は計り知れないが、その中でも新たな発見や成長があることを感じている。
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文字数 1,061 最終更新日 2024.08.24 登録日 2024.08.24
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