猫?小説一覧

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高校進学を機に、田舎から上京してきた少女は広大な駅の構内で迷ってしまう。 道を尋ねれば逆に怒られるわ、日傘で足を突かれて転ぶわ、もう散々。 泣きそうになっていた彼女に声をかけてきたのは一人の少年。 名前を尋ねても、彼は素直に教えてくれない。 「言わないほうが多分、長く覚えててもらえるだろ」 どうやらだいぶ変わった人らしい。 彼と別れた後、夕食を買いに出た帰り道。 そこには猫を抱いた見覚えのある背中。 しかも彼、何やら一人でぶつぶつ喋ってる?  いや、一人で喋っていたわけじゃない。 喋っていたのは彼と、猫だった。
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文字数 57,426 最終更新日 2024.08.14 登録日 2024.08.03
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