イソギンチャク小説一覧

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「あれ。こんな所にペットショップなんてあったっけ?」 六月中旬の夕方頃で、梅雨の時期にしては珍しく晴れた日の事であった。社会人二年目の僕は、営業先からの直帰途中、狭い路地の山裾にて、ふと足を止めて見上げる。パネルの一部が割れ、色褪せた看板には、水棲動物の専門店であることが示されていた。 夕飯前の軽い冷やかしのつもりで、暗い店内へ脚を踏み入れる。その好奇心が、僕の人生のターニングポイントになるとも知らずに――。 【毎日 二十時に一話ずつ投稿を予定】
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文字数 38,448 最終更新日 2024.06.11 登録日 2024.05.31
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