幼女ががんばる小説一覧
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切裂きジャック、織田信長、ドラキュラ三世、ルイス・キャロル、暴君ネロ、ソクラテス&プラトン……。
さまざまな自分の前世の記憶に魂が迷い込む奇病『昏睡病』 。 過去の歴史に囚われた患者の魂を救うため、ぼくらは記憶の海にダイブする。 使命は本来の歴史を改変して、歴史への執着を解き放ち、現世の魂をサルベージすること。
本物の歴史絵巻のなかを、チートなパワーで縦横無尽に大暴れする主人公『夢見・聖』の活躍に胸躍らせよ!!。 膨大な参考資料と研究論文等を駆使して挑む、圧巻のイフ戦記。
この小説は十数年前に国際的な漫画・映画原作のコンペで賞を受賞したものをリブートしたものです。
シナリオを英訳したものがハリウッドの映画プロデューサーの目にとまり「新しい歴史物」として評価をいただきました(賞金もまぁまぁ大きかったです)。残念なことに、漫画化も映画化も果たされないまま月日が経ってしまいましたが、元号が変わった「今」こそ、このアイディアは新たな「命」を芽吹くと思い立ち、新ジャンルの物語として復活させました。自分的にはまったく「色褪せてない」唯一無二のアイディアと自負しています。
「異世界・VRMMO 等 手垢のついたジャンルに一石を投じる新時代のフォーマット」
文字数 1,234,467
最終更新日 2024.03.08
登録日 2019.07.20
私は死んだ。それは間違いない。首を落とされた瞬間の感覚が、今も思い出されるのだから、私は確実に斬首された。
それなのに私は今こうして生きている。それも幼い姿になって、ちゃんと生きている。けれど、幼い私に何が出来るのだろうか?
この腐りきった国に何が出来るというのだろうか?
不満の高まった民衆による革命で、斬首される運命をどうやったら避けることが出来るのだろうか?
私は必死に考えた。腐った国の腐った王族の、そんな両親を持つ娘として何が出来るのかを、足りない脳みそで必死に考えた。
でもわからなかった。
だから私は、逃げることにしたの。幸い私には王族なだけあって魔法の才能と魔法力は人一倍あるから、生きていくことはできるだろう。
でも、私はまだ6歳だから、普通の生活は送れない。隠れて過ごすことになることになるだろう。
だって、この国の王族の特徴である白銀の髪と銀色の眼が、私が王族だということを示しているから、隠れなければいけない。
どこにかくれる?
そう、ダンジョンに隠れるしかない。この国は多くのダンジョンが存在するけれど、この王都に一番近いダンジョンに隠れよう。
空間魔法の魔法は知っている。攻撃魔法も知っている。回復魔法も知っている。生活魔法も少しは勉強した。剣術も多少は知っている、国外の冒険者が城に来たときに少しだけ教えてくれた。
子供用の防具はないけど、魔法のローブや装備品は国の宝物庫にあるから持っていけばいい。だって、私は子供だしこの腐った王族の王女だから、出入りは自由だ。
使えそうなものは持って行こう。食料はどうしたらいい?食糧庫から持ち出せばいい。調理は出来なけど、図書室から本を持ち出せばきっと何とかなる。
魔法力に比例する空間魔法の容量は、今の私でもきっと家一軒分ぐらいなら収納できる。
大丈夫私は生きていける。今度こそ斬首刑なんて最期を回避できる。
だからまず……。私は盗人の称号を手に入れる。
※誤字脱字のご指摘お待ちしております。
文字数 87,939
最終更新日 2018.06.29
登録日 2018.05.08
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