ちびっ子たち小説一覧

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「お姉ちゃん!またお菓子作ってる!美味しそう!」
「あんたのほうはまたその小説?」
「へへへーこの恋愛小説すごーく胸キュンだよ!」
この世界は前世だった妹がハマっていた小説の世界に似ていた。
私には前世の記憶がある。「日本」という所に住みお菓子の専門学校へと通う学生だった。学校へ行く途中、出来たてのアップルパイを大好きな人に告白し渡そうとした時…事故にあい亡くなった……
そして現在、寒空の下で着ている服も薄く手足の指の感覚が無い……ガリガリに痩せている今の私……あぁ…生まれ変わっても…また死ぬんだ。
いや、私は‥‥捨てられた。
美味しいお菓子、沢山作りたいな。
あの時の彼はどんな顔をしていたんだろう。
目の前で死んだからトラウマになっただろうな。
私の大好きで自信作のアップルパイを食べて笑顔と元気をみんなにあげたいな。
そう死を覚悟した瞬間…
「……生きてる?」
黒髪の小さな少年は私を助けてくれた。
少年の名前は悪名高い貴族として、嫌われ者の《オブスキュリテ》家の息子だ!?
…あれ?コレって確か…妹がどハマりしていた小説の準主役の男では?
確か主人公は、貧民街で靴磨きをしているが実はこの国の王子で、ヒロインは隣国のお姫様。二人の恋愛模様がとてもキュンキュンするらしい。
そして、ライバル役が…そう私を助けてくれたこ!
悪役!!
ヒロインを自分の物にしたいから、あの手この手と嫌がらせをする。
しかーし!私を助けてくれたご主人さま!
悪役になんか絶対させない!
小説の内容はあまりよくわからないけれど、今はお口を甘いあまーいお菓子を食べさせちゃうもんね!
だけど…何故か私のお菓子をあげると、病気の人や元気のない人も元気になるみたい!?
※お菓子を作るとき、主人公は歌を歌いますが軽く暖かい目で見守ってください。
※ほっこりしたお菓子作りの話はありつつも、たまにシリアスありますが、ただただのお菓子を食べてちびっ子たちが、わちゃわちゃと仲良くなるお話。
みなさんは、どんなお菓子が好きでしょうか〜
文字数 62,565
最終更新日 2025.03.11
登録日 2025.03.03
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