ぶきっちょ野郎小説一覧

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鬱々とした日々には理由があった。 でも、あれは、俺が悪い。 つまらない毎日に刺激をくれた、 あのコをつい追ってしまった俺が。 あの日から俺は、 誰がどう見てもダメなやつになった。 時間が、 冷静さを取り戻させてくれても、 客観して見えるのは、 日々、寝てばかりいる自分の姿だけ。 あのトキメキの日々は、 もう色褪せた過去になってしまった。 誰かを好きになって、 後悔しかないなんて嘘だ。 嘘で、あってほしい。 嘘だと、言いたい。 嘘に、するには、どうしたらいい? 俺は記憶を探り、 自分のダメさを認めたうえで、 そこからまた歩みだす。 今はまだ、 ゴミだらけの部屋で寝ているだけだが、 まずは、寝るのをやめて立ち上がろう。 するべき行動がわかってるんだから、 あとは実行にうつすだけ。 最初の一歩が出せれば、 あとは二歩めを出せばいい。 ほら、簡単だ。 せーの・・・、ふう、よし。 やっぱり、明日からにするか?
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文字数 61,818 最終更新日 2022.02.18 登録日 2021.11.02
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