舞台はのんびりしたノンビ山。
思いを寄せる二人はナラの木とカエデの木。
いずれも年をとった老木で、たがいに姿を見ることができない場所に住んでいます。
二人を結ぶものは花びらに書いた「花手紙」
季節は春。
二人とも字が書けず昆虫に代筆してもらっていましたが、その春は字の練習をして自分で書くことに。
始めて交わす自筆の花手紙です。
でも……。
ノンビ山に人間が来て伐採を始めたのです。
今回狙われたのは老木たち。
二人の運命は?
文字数 9,199
最終更新日 2021.10.20
登録日 2021.10.20