親の愛小説一覧

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満月をテーマに、まったくイメージの違う短編2作を作成してみました。 満月の贈りもの ケーキを囲んで、蒼良の誕生日をしていたが、蒼良は「ママの嘘つき」と言って泣き出した。 蒼良は誕生日には父親が帰ってくると信じていた。 しかし、実際は、蒼良の父は3年前、交通事故で他界していた。 悲しませないために、誕生日には帰ってくると、嘘をついていたのだ。 いつまでも隠しきれないと悟った私は、蒼良に本当のことを告げた。 そして、あの満月とともにパパは帰ってくるからと言ってしまった。 それから満月は蒼良にとって父親になった。 そしてその後の蒼良と名前に隠された真実がほんわか、あったかい気持ちになります。 檻の中の月 いつも警察のお世話になる手のつけられない俺。 酒におぼれ、自分の不甲斐なさをいつも他のせいにしてきた。 そんな俺を檻の中の月は小馬鹿にして・・・ 酔いが覚めた次の日、迎えに来たのは母ではなく妹で、母が倒れたことを知る。 自分自身の愚かさと向き合うとき、月は俺に違った姿を見せてくれる。 人間は弱い、けれど・・・ときに強くなることができるのもまた人故なのである。 満月を通して、改めて生きること、家族の愛情に気づいていただければ幸いです。
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文字数 4,239 最終更新日 2021.06.05 登録日 2021.06.05
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