アデラインは、幼少期のトラウマで恋愛に否定的だ。
だが、そんな彼女にも婚約者がいる。結婚前提で養子となった義弟のセスだ。
けれど、それはあくまでも仮の婚約者。
義理の弟セスは、整った顔立ちで優しくて賢くて完璧な少年だ。彼には恋愛を嫌悪する自分よりも、もっとふさわしい相手がいるに違いない。
だからアデラインは今日も義弟に勧める、「早く素敵なご令嬢を見つけなさい」と。
セスは今日も思い悩む。
どうやったら恋愛に臆病な彼女に振り向いてもらえるのだろう・・・と。
これは、そんな健気な義弟の恋愛奮闘記。
文字数 268,502
最終更新日 2021.06.20
登録日 2021.01.09