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第四章 別大陸での活動の章

序章 魔王復活!(お待たせしました!)

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 この日、世界は青い闇に覆われた。
 そして各国の上空に黒い影が複数現れて、その者は言った。

 『この世界に生きる者達よ、2年ぶりだな。 余の名は魔王…魔王サズンデス! この世界の王となり支配する者だ! だが、前回の様に余が1人で戦う訳ではないから安心せよ。 優秀で忠実なる配下が相手をしよう。 三元将、四天王、八魔将、十六鬼影衆だ! 余は魔王城にて勇敢なる者が来るのを待っておる。 配下達を倒し、鍵を手に入れ魔王城の結界を破壊してみよ! さすれば余が相手をしよう!』

 翔也はようやく現れた空を見て叫んだ。

 「遂に現れたな魔王! お前は勇者パーティが倒す!!」

 別な場所で、ダンは空を見上げて言った。

 「寂しがり屋か? 配下多すぎ。」

 勇者翔也と英雄ダンは、魔王とその配下を倒すと心に誓っ…
 あれ? ダンは誓ってないか…
 だが、彼らは魔王の配下と戦う事になる。
 その戦いの火蓋が切って落とされた!

 魔王は言うだけ言うと青い闇は晴れていった。
 そして各国では、魔王の出現でパニックを起こしていた。
 だが、人々は希望を持っている。 
 テルシア王国では勇者が魔王を討伐する事を…!
 サーディリアン聖王国では、英雄ダンが魔王を討伐するかもしれないと…!

 2つのパーティが魔王サズンデスとその配下に戦いを挑む…!
 彼らの真の旅は、ここから始まる!

 ダンは魔王が消えて晴れた空を見て思った。

 「ん~~~?」
 「どうした? ダン、空を見上げて何を唸っている?」
 「いやさぁ、魔王と配下の紹介は良いとして…」
 「あぁ…」
 「なぁガイウス、この世界の住人は魔王城の場所を皆知っているのか?」
 「いや、魔王そのものがほぼ謎の存在だからな。 その城がどこにあるのかは見当もつかない!」
 「配下を倒して鍵を手に入れて、魔王城の結界を破壊しろ…と言っていたが、魔王城は何処にあるんだ?」
 「あ、そうだな…」
 「それに配下も紹介だけで、何処にいるかも話してないし…」
 「そういやそうだな…?」
 「色々抜けているな、あの魔王…」
 「魔王が復活して驚きはしたが…確かにそうだな…?」

 僕は周りを見て、妙な違和感に気付いた。

 「それにさぁ…」
 「ん? 何だ?」
 「確か以前魔王が現れた時は、魔王の配下の悪魔が世界に溢れかえったという話だったが…」
 「周りを見ても、何も変わらんな。」 
 「意外と配下を作り過ぎて、マナが足りなくなっていて悪魔を召喚出来なかったりして?」
 「さすがに魔王がそんな間抜けではなかろう。」

 ~~~~~魔王城~~~~~

 「魔王様、大変です!」
 『どうした、何があった?』
 「世界のマナが薄くて、悪魔が呼び出せません!」
 『なんだと!?』
 「魔王様、どうしましょう?」 
 『十六鬼影衆を世界に展開させ、調査をさせよ!』
 「その後はどうするんですか?」
 『現地調達だ!』
 「は?」
 『レベル100以下のモンスターなら、十六鬼影衆でも負けはせぬだろう。 捕まえて洗脳と強化を施せ!』

 ダンの目論見通り、魔王は間抜けだったようだ。
 そして勇者よりも早く、ダン達が配下の1人と戦う事になる。

 怒涛の展開が巻き起こる第四章の始まりです!
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