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第三章 サーディリアン聖王国の章

第十三話 ダンの青空魔法教室(ダンが先生に⁉︎)

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 その日ダンは、冒険者ギルドのヴォルガンから呼び出された。

 「どうしたんですか? 今度はまたドラゴンが大量に攻めて来たとかですか?」
 「んな訳あるか! この間の襲撃だって稀な出来事だと言うのに… 英雄であるダン殿に仕事だ!」
 「まさか、講演会場で演説をしろ!…とか言う話では無いでしょうね? 嫌ですよ!」
 「近いが違う。 ダン殿は地竜戦で複合統一魔法を使っていただろう? アレをその場いた殆どが目撃していてな… 魔術師や魔道士がダン殿に教えを乞いたくて希望者が殺到しているんだ。」
 「複合統一…って、別にこんなの難しくも無いですよ? 右手と左手に別属性の魔法を同時に出現出来れば、あとはそれを合わせるだけですから…」
 「ダン殿は規格外だから簡単に言うが、本来なら同時に出現させるだけでも不可能に近いんだよ!!」
 「規格外って…人を化け物みたいに言うのはやめて下さい!」
 「魔法で山を半壊させた人間が化け物以外に何がある!」
 「わかりました、以後気を付けます。 では…」
 「適当に切り上げて帰ろうとするな! ギルドからの依頼として受けて欲しいんだ!!」

 何だろう?
 絶対に嫌な予感しかしない。
 別に金には困ってはいないが、断る口実として吹っ掛けてみるか!

 「………いくら出ます?」
 「金貨3枚…」
 「さーて、武器屋に行って破損した武器の代わりを見つけないとなぁ… では!」
 「金貨5枚…」
 「あ、食材と調味料も買わないとかぁ…」
 「金貨7枚と銀貨500枚…」
 「もう一声!」
 「金貨8枚…」 
 「それが最高ですか?」
 「これでも結構無理をした金額だ…」
 「そうですか、わかりました!」
 「おぉ! 引き受けてくれ…」
 「帰ります!」
 「はぁ? ちょっと待て、帰るんじゃ無い!! …あぁ~もう……仕方ない、金貨10枚でどうだ!?」

 どうやらこれが限界みたいだな?
 金貨10枚なら…まぁ受けても良いか。

 「了解しました。 それでいつから開始ですか?」
 「今日の午後からだ。」
 「わかりました、準備が出来次第ギルドに来ますね。」
 「くそぅ…」

 僕はそう言って応接室を出た。
 僕が何故ここまでの金額を上げる事に成功したのか、それは新たに手に入れたスキルの【交渉】と【商談】があるからだ。
 【商談】はまだ使った事が無いから分からないけど、【交渉】は会話をしていくうちにまだ余裕があると相手の体からオーラみたいのが青く出ていて、切羽詰まるか余裕が無くなると真っ赤になるのである。
 他の感情も見えるらしいのだけれど、こればっかりは経験していくしか無い。
 他にも幾つか覚えたスキルもあるけど、今はまだいっか…。 
 僕は宿屋に戻って、レイリアにギルドでの事を話すと行きたいと言っていたので、一緒にいく事にした。
 レイリアからにも以前から教えて欲しいと言われていたからだ。
 
 ~~~~~午後・冒険者ギルドのギルドホール~~~~~

 約束の時間になったのでギルドホールに来ると、そこには30人くらいの魔術師や魔道士がいた。
 そこには何故か、ザッコスさんとギルドマスターもいた。
 僕はてっきり、10人に満たない程度かと思ったのだが、思ったよりも多かった。

 「皆さん、初めましての方もそうではない方も、ダン・スーガーです。 今日は多数属性出現と複合統一魔法についてお話致します。」

 僕がそういうと、拍手が起こった。
 こんな事で拍手を貰っても別に嬉しくもないんだが…?

 「そうですね…さすがにギルド内で魔法は出来ませんので、どこか良い場所は…?」
 「ギルドの裏に訓練所があるから、そこを使え。」

 ギルドマスターに言われて、ギルド用の訓練所に移動した。
 僕はそこで実演した。

 「多数属性出現といっても、やり方はこんな感じです。 右手から炎、左手から雷…と、こんな感じなのですが…」
 
 あ、駄目だな。
 僕の魔法を見て固まっている。
 
 「質問です!」
 「はい、えーっと君はザッコスさんのパーティの…」
 「ネギアです。 以前先生に多数属性出現を見せて貰って、私も真似してやろうとして出来ませんでした。 どうやったら出来る様になるのか、コツがあったら教えてください。」
 「僕は感覚的に使っているから何となく出来るんだけど、初めての人だと…そうだな、例えるなら右を見ながら左を見ろ!…と言われている様な物だしな…」

 この方法を伝えるなら、そうだな…?
 簡単なやり方でテストしてみよう!

 「まず、適性を確認します。 皆さんは感覚を開けてから、地面に右手で丸を左手に三角を描いてみて下さい。 ただし、どちらも書き始めと書き終わりを同時に出来ないといけません。」

 この世界の子達は、恐らくこんな事を言われたのは初めてだろう…
 さて、何人出来るかな?
 これ、小学校の知能テストでやったんだよね。
 僕と飛鳥は1度で出来たけど、他の3人は不器用だから中々出来なかったな。
 しばらく待ってみると、出来たのは30人中12人だった。
 
 「出来なかった人も諦めないでください。 単に器用か不器用かの差だけなので、訓練次第では誰でも出来る様になります。 そして出来た方は、五芒星を左右逆方向から書き始めと書き終わりを同時になる様に書いてみて下さい。 五芒星が出来上がったら、次は六芒星、八芒星を書いてみて下さい。 それが全て出来て初級編は終了です。」

 丸と三角くらいでドヤ顔していた子達も、五芒星は出来ても六芒星に苦戦していて、八芒星を出来たのは6人だけだった。
 
 「今回できない人は途中で帰らないで下さいね。 最後まで授業を聞いてから、それを訓練して諦める事をしなければきっと出来る様になりますので…」

 …多分。
 では、6人には次の事をやってもらうとしましょう。

 「クリア出来た6人には、次は中級編をやっていただきます。 まず、石を両手に1つずつ持ってもらいます。 そして、腕を水平にしてそのまま石を頭の上まで投げてから受け取って下さい。 初めから上手く出来る人はいませんので、何度もやってみて下さい。 理想的には、同時に投げてから同時に受け取る事が出来れば、次に進みます。」
 
 僕はこれ、実は苦手だったんだよねぇ。
 中学からバイトで複数の料理を同時に出来る様になってから、やっと出来る様になったくらいだから。
 ちなみに、レイリアは残っていたけど、ザッコスさんとギルドマスターは6人にはいなかった。
 出来たのは2人だけだった。

 「はい、では出来た人は次に進みましょう。 今度は目を閉じてから連続で10回出来れば成功です。 はい、やってみて下さい!」
 
 出来た人は0人だった。
 仕方ない、目を閉じて出来る人はそういない。
 僕は、背中に手を回して最高7個のお手玉が出来るくらいだから、目を閉じてなんて簡単にできる。

 「早く出来るコツを教えましょう! 初級編では、これが出来たら自分用御褒美としてスイーツを食べても良い! 出来なければスイーツは無しという制限を付けると、成功率も早くなります。 そして中級編では、自分の所持金を2つの袋に分けて、落とした場合はパーティメンバーに献上するという過酷な条件でやるとか、もしくは落としたら、今月は報酬を貰わない限り半分で生活をしなければならない…なんていうやり方をすると成功率が上がりますよ。」

 冒険者はお金が命です。
 こんなペナルティがあれば、上達も早くなるでしょう。
 これらの全てを全員が今日中にクリアできるとは限らない。
 そうだな、御褒美でチラつかせてみるか…?
 僕はキッチンを球体解除で出してから、調理台でホイップクリームと生クリーム、フルーツを用意して、小麦粉を卵と水で溶いたタネを用意した。
 作るのはクレープ…この世界にはない食べ物だ。
 
 「これからスィーツを作ります。 中級の目を閉じた工程まで出来た人には食べれます。 えーっと…?」

 ギルドマスターを呼びに来たキャサリアさんがいたので、彼女に作りたてのクレープをあげた。
 彼女は夢中で食べきって、ほっぺにクリームを付けていた。

 「キャサリアさん、クリームついてますよ。 美味しかったですか?」
 「こんな甘い物、初めて食べました! 感動です! ふわふわの雲みたいに甘い白いクリームに、卵と牛乳で滑らかなクリーム、酸味のあるフルーツが一緒に味わえて至福です!!」
 
 訓練所に女の子達の「ゴクッ…」という音が聞こえた。

 「材料に限りがありますので、全員が食べれる訳ではありませんので、皆さん頑張って!」

 それからの女の子達の集中力は素晴らしかった。
 レイリアが1抜けして、そこから次々とクリアをしていった。
 でも、初級編をクリア出来ない子は7人、中級編の目を閉じてでのクリア出来ない子は12人いた。 
 残りのクリアした子達の11人には、クレープをプレゼントした。
 
 「食べられなかった子達には、ギルドの調理師にクレープのレシピを教えておきますので、中級が成功した暁にはご褒美として受け取れるように手配をしておきます。 今回中級をクリアしてクレープを食べられた方は、んと…材料や調理師の事を考えて…銀貨10枚で食べれるようにしましょう。」
 
 銀貨10枚…決して安い金額ではない。
 銅貨が1枚=100円で、銅貨100枚で銀貨1枚なので、単純に日本円で銀貨1枚=1万円になる。
 この世界、砂糖も卵も牛乳も高級品なのである。
 なので、材料をそろえると銀貨4枚か5枚は掛かる。
 では、何故ダンは揃えられたかというと…?
 それは後日語ろう。

 「さて、中級をクリアした方々に次は上級をクリアしてもらいますが…上級は中級までクリア出来た方には多分簡単です。 自分の得意とする属性を右手に出し、同時に左手にも出してもらいます。 これが出来る様になれば、属性同時出現の初歩が出来る様になります。」

 僕は11人の子達を見ていった。
 レイリアは、同時出現のコツを掴んでいて3度目ですぐに出来た。
 そして他の子を見ていくと、1人だけ震えている子を見付けた。

 「君は?」
 「えぇと…あのぅ…」
 「あ、その子はパーティのお荷物で欠陥魔術師なの。 学院も最低ランクで卒業で、卒業後も冒険者になっているけど、無属性魔法しか使えないから、荷物持ちでしか役に立てないのよ。」
 
 無属性魔法の子を見ると、自信がないのか言葉遣いが曖昧だった。
 
 「君、名前は?」
 「クリアベールと言います。」
 「無属性魔法は何を使えるの?」
 「空気の塊みたいな魔法を飛ばせます。」
 「ネギアさん…だったっけ? 学院では無属性魔法の使い方とかは無かったの?」
 「ありませんね。 無属性魔法は全ての属性で一番下なので、教科書はおろか教師ですら教えられる人はいませんでした。」
 「なら、彼女はどうやって学院を卒業できたの?」
 「彼女の魔力量は、学院の誰よりも多かったのです。 ですが無属性魔法だけなので欠陥として扱われてました。」
 「はっ…ポンコツだね。」
 「ひっ!」
 「そうなんです、この子は…」
 「いや、その教師達の事だよ。 無属性魔法が欠陥だなんて、何処に目を付けているんだろうな、その無能な教師達は…」
 「へっ?」 
 「両手同時に同じ属性が出来た者は、次に片方は別属性を展開してみて! クリアベール、こっちに来て…」
 「は…はい。」

 無属性魔法は使いこなしたら最強に近い魔法になるという物なのに。
 この世界ではあまり知られていないのかな?

 「無属性魔法が欠陥と言われて、君はソロで戦う時に、武器は何を使っているの?」
 「メイスと盾です。」
 「背中にある、それだね。 ちょっと見せて…」
 「はい、どうぞ…」
 「古い物だけど、どちらも整備されているね。 それに良く使い込まれている。」
 「はい、冒険に出る時はいつも装備しています。 あと、目を閉じて敵からの攻撃を想定しながらイメージのトレーニングをしています。」
 「なら、頭の中でのイメージの時に、このメイスと盾はイメージ出来ているよね?」
 「はい、いつも一緒なので…」
 「なら、これの重さも硬さも解っているよね?」
 「はい、わかりますが…それが?」
 「右手にメイスを、左手に盾をイメージして具現化してみて!」
 「えっと、えと…えと…こうかな?」

 クリアベールは、メイスと盾を具現化した。
 半透明で不安定なメイスと盾だった。

 「では、クリアベール…盾を前に構えて足を開いて踏ん張っていて!」 
 「はい!!」

 僕は左手に装備した盾をクリアベールの作りだした盾にぶつけた。
 すると、クリアベールの盾が砕けて倒れた。

 「クリアベール、君は僕の言った事が出来ていないね。 この盾を見て、この盾はベースが木で皮を打ち付けていて、外側には金属で補強されている。 君はさ、この盾の重さも硬さも解っていると言って具現化してみせたけど、ならこの盾で君の盾を攻撃したのに何故砕けるの?」
 「それは、男性の力と女性の力では強さが違うから…」
 「それは言い訳というのだよ。 なら、もう一度作りだして…【フェイク・クリアベール】」
 「え…? 私??」
 「では、さっきと同じ事をするよ。 これで砕けたら、力の差があるなんていう言い訳が出来なくなるからね。」
 「は…はい!」

 僕は先程と同じ威力でクリアベールの盾を攻撃した。
 先程と同じ様に、クリアベールの盾は砕けた。

 「なら交代、今度はこの盾を君が装備して、僕の作りだした盾に攻撃してみて!」
 「はい!!」

 クリアベールはお返しと言わんばかりに力を込めて僕の盾に攻撃をした。
 すると、僕の盾は砕けずにクリアベールの攻撃を跳ね返した。
 跳ね返されたクリアベールはよろけてしりもちをついた。

 「フェイク解除…これでわかったかな? 君のイメージが完全ではなく不完全だったという事。」
 「もう1度…お願いします。」

 そう言ってクリアベールの作りだした盾は、先程の半透明で不安定そうな盾ではない。
 僕はクリアベールの盾で作りだした盾にぶつけた!
 すると盾同士で響きあった音がしたが、クリアベールの盾は砕けなかった。

 「うん、合格!」
 「やったー!」
 「では、次は少し難しくしよう。 この弓と矢のイメージを…そうだな、左手に弓を右手に矢をイメージして。」
 「はい!」

 クリアベールは、左手に弓を右手に矢を具現化した。
 
 「では、左手の弓に右手の矢を弦で引いて…まだ放しちゃ駄目だよ。」
 「はい…」
 「これは魔力で作りだした弓と矢だけど、具現化しているので普通の弓と矢でしかない。 これに更に魔力を流して、あそこの木人形を狙って」
 
 クリアベルは無言で弓と矢に魔力を流した。
 すると、弓と矢が青く光りだした。

 「今だ! 矢を放って!」
 「は…い…!」

 放ったクリアベールの矢は、人形を貫いて後ろの分厚い石の壁に大きな穴を開けた。

 「おめでとう! これでクリアベールは属性同時出現と複合統一魔法を完成させたよ。」
 「わたし…がほ…んとうに?」

 周囲で見ていた子達は、開いた壁の穴を見て愕然としていた。
 欠陥魔道士やパーティのお荷物と言われたクリアベールがこれだけの事を成したことに。
 僕はクリアベールに「少し休んでいて…」と言って、皆の元に戻った。

 「えっと、皆出来たかな?」
 
 レイリアは出来ていたけど、他の子達は出来ずにいた。
 では、レイリアに見せて貰おう。
 
 「炎と雷の複合統一魔法で、あの木人形を射抜いて!」
 
 レイリアは2つの属性を1つにすると、雷を纏った炎が完成して木人形に放った。
 そして僕は忘れていた。
 レイリアの魔法の威力は、ファイアボールがエクスプロード並みの威力だった事を…木人形に当たると木人形を消滅させて背後の壁も消滅し始めていた。
 ただ威力はともかくスピードが鈍いので、ここから魔法を放てば相殺できるか?

 「左手に氷雪、右手に土、中央に雷…三種複合統一魔法・アブソリュート!!」

 レイリアの放った雷と炎の塊に上空からアブソリュートの巨大な氷柱が貫いて水蒸気爆発をおこした。
 あぁ…どうしようこれ…?
 うん、誤魔化そう!

 「えっと、この様に…1つと1つの魔法を組み合わせる事により、魔力量により数倍の効果を生み出すのが複合統一魔法です。 後は自分たちで試行錯誤をし、修練に励んでください!」
 「ダン殿…」
 
 僕は後ろを振り返ると、笑みを浮かべてはいるが明らかに怒っているヴォルガンがいた。
 僕は急いで岩の塊が入っている玉を解除した後に、壁を【修復】スキルで元通りに直した。
 これでどうですか?…という表情でヴォルガンを見たが、怒りが収まってない。
 壊れた木人形2体を、岩の残りで【創造作製】でオーガ2体を作りだした。
 これでどうだ!?…と振り返った。
 ヴォルガンは溜息をついて頷いていた。

 「えっと…こんな感じになりましたがどうでしょうか? ヴォルガン様…」
 「壁と人形の修復は、良しとしよう…が、下手したら大惨事になるところだったんだぞ!!」
 「はい、今回の報酬は辞退します。」
 「よろしい!」

 そういってヴォルガンはギルドに戻って行った。
 これで僕の青空魔法教室は終了した。
 後は今日参加してくれた皆に、初球から上級の修行法と複合統一魔法でやってはいけない組み合わせを記した紙を配った。
 そして、僕とレイリアはギルド内に入って行った。

 「レイリア、少し待っててくれる?」
 「うん、あの子だよね。」

 僕はクリアベールの元に行った。
 クリアベールは自信に満ちた顔をしていた。

 「クリアベール、僕は君をパーティに加入してもらいたい! どうかな?」
 「え? 私なんかで良いのですか?」

 僕がクリアベールに対してパーティーの勧誘をすると、周りにいた者達は騒めいていた。

 『ええええええ!!?』
 「あの子って欠陥…ではなかったのか??」
 「さっき、とんでもない威力の魔法を放ったの!」
 「あのS級のダンさんが目を付けた子なんだ、相当な実力の持ち主なんだろ?」
 「俺達に見る目が無かったんだな…」
 「何か周りが騒がしいな…? 僕達の旅が終わる頃には、クリアベールは最強の無属性魔法使いとして名を馳せる事になると思う。 どうだい? 欠陥とかお荷物といった皆を見返したくないか?」

 クリアベールは考えた。
 そして、頷くと…

 「初めは役に立たないと思いますが、一生懸命に強くなりたいと思います! 宜しくお願い致します!」
 「誰だって最初は弱いけど、諦めない限り強くなれるさ!」

 こうして、この街でクリス以外にクリアベールが仲間になった。 
 そして、旅立ちまで後3日…
 
 「あ…武器買い忘れてた‼」
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