異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス

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第一章 異世界召喚編

第十二話 甘く見て失敗⁉︎

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 さて、サクヤ俺自身デスブリンガーと向かい合っているが…この段階では一度に2人を操作している状態だ。
 ここで戦いとなれば…上手くは立ち回れないし、動きもぎこちなくなる。
 なので、デスブリンガーには意識のリンクを切って、オートモードにした。

 《対象者は俺自身で、攻撃の基準は普通?》

 今迄にオートモードは、敵に向けて設定をしていたので自分に向けて設定するのは初めてだ。
 本気と設定をしている訳ではないので、そこまで激しい戦いにならないだろう…と思っていた。
 戦いに派手さがない場合は、一度停止させてから再び起動すれば良いだろう…。
 オートモードの切り替えは戦いの最中には出来ない。
 なので、これが最善だと思っていた。
 そしてデスブリンガーが斬り掛かって来た!
 俺は聖剣で受け止めた…が、かなり危なかった。
 設定は普通の筈なのに、剣速があり得ない程に早かったからだった。

 《あっぶねぇ…俺の普通ってこのレベルなのか⁉︎》

 戦いが始まったので再設定は出来ない。
 俺は応戦して行ったのだが…?
 初めは少ない数の連撃から始まった…が、デスブリンガーの手数がどんどん多くなって行った。
 俺は距離を取ってからソニックブームの連撃を放つと、相手もすぐに対応して相殺された。
 次に無詠唱魔法の放射が始まった。
 俺はあらゆる属性を放つが、デスブリンガーもあらゆる属性を使って反撃をして来た。

 「厄介だな…それに戦い難い!」

 デスブリンガーが、味方のドラゴントゥースウォーリアを巻き込んで攻撃をして来た。
 一方俺は、騎士に気を遣って本気を出せないでいた。
 するとデスブリンガーが合図してドラゴントゥースウォーリアを下げさせると、騎士達も一時休戦となって後ろに退いた。
 これで戦いやすくなった…と思っていたら、同じ事を考えていたのかデスブリンガーも攻撃の手数が増えて行ったのだった。
 
 「コイツの設定って本当に普通なのか? 俺の普通って…」

 第一と第二の異世界召喚の時は、ほぼ全力を出して戦っていたが…それ以降は全力は身体に負担が来る為に、7割くらいの力しか出していなかった。
 もしも俺の普通が7割だとしたら…本気でやらないと自分に殺されるかも知れない⁉︎
 そんな事を考えながら戦っていた結果、俺はデスブリンガーに左腕を斬り飛ばされた。

 「いっつぅ………腕を斬り飛ばされたのは久しぶりだな………」

 俺は考え事をしてはいたが、決して手を抜いていた訳じゃ無かった。
 腕や足が斬り飛ばされた経験は何度かあるので、最初の時の様に取り乱したりはしないが…痛い事には変わりない!
 流石に片腕だけだと不利だった。
 だが、デスブリンガーは手数を緩めなかった。
 
 「コイツ…本当に俺なんだよな?」

 デスブリンガーの二刀流から繰り出される攻撃に、一刀だけで対処しているが戦況は明らかに分が悪い。
 そして遂に裁ききれなくなり、俺は左肩を貫かれた。
 体をズラさなければ、心臓をかすっていたかも知れない距離だった。
 デスブリンガーは剣を抜く為に、俺の体を踏ん付けながら勢いを付けて引き抜いて蹴り飛ばされた。
 俺はすぐに体制を整えて聖剣を構えたが、デスブリンガーは一歩一歩と歩み寄って来ていた。

 「ヤバいな…このままだと本当に自分に殺される⁉︎」

 回復魔法を使いたいところだが、手で直接触れないと回復魔法は発動出来ない。
 かと言って、この状況で剣を置くのは自殺行為だ。
 更に心臓に近い場所からの出血が流れ過ぎて、段々と意識が保てなくなって来る。
 デスブリンガーは魔剣を振り上げた時、俺は覚悟を決めた…が、その時だった!
 俺の前に誰かが立ち塞がって、デスブリンガーの剣を止めた者がいた。

 その者とは、果たして…?
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