7 / 93
第一章 異世界召喚編
第六話 準備期間
しおりを挟む
翌日…俺は慌ただしく動いていた。
1週間後に決行する作戦を考えた結果…準備がかなり必要だという事が判明した。
何をするのかは伏せて置くけど、この作戦は2回行われる。
1度目は勝利、2度目は敗北といった展開を予定している。
そしてそれに必要な駒も用意してある。
ここまでは良い。
だが、問題は別にある。
この城の騎士団の実力だが、レベルはかなり高い。
接近戦では余程の事がない限り、魔物相手には敗れはしないだろう。
魔獣となると話は違って来るが、それでも数人居れば対処は出来る。
それ位の実力を秘めてはいるが…問題は、中距離用の攻撃手段が無い事だった。
この世界では、剣の刀身にオーラを纏わせて放つソニックブーム的な技が存在しないのである。
更に魔法と剣技を組み合わせるという発想もなく、只々肉弾戦のみの戦いだった。
「こんな状態で、ソニックブームなんて放ったら…どうなるんだろうな?」
恐らくは…芝居の最中だというのに、仕掛け人の騎士ですら動きを止めてしまう可能性があるな。
俺が用意した駒は、隙は見落とさないで攻撃を仕掛けるから、途中で呆けていたりしたら危険だ。
となると…教えておくか。
後から色々説明されるのも面倒だし、先に…そうだな?
騎士団長と副団長には前もって教えておくか。
そうすれば、他の騎士からの質問は全て2人の団長に行くだろう。
教えると言っても、現実世界では無い。
この世界で教えても、少なくとも数日から1週間以上は掛かる。
なので修業に最適な空間を用意するのだ。
「あの空間が現実世界と時間の流れが一緒なら苦労はしねぇんだけどな…」
嘆いていても仕方が無いから、とりあえず現実を見よう。
俺が用意する駒は、最低でもオーラを纏わせる事が出来ないと倒せない可能性がある。
まさか出来ない世界があったなんて思わなかったが…これは仕方ないか。
まぁ、かくゆう俺も…刀身にオーラを纏わせる技を習ったのは2回目の異世界召喚の時だったし…あの当時の事はあまり思い出したく無いな。
「サクヤ、何か忙しそうだけど…どうしたんだい?」
「別に…」
マサギは昨日の事は別に気にして無い感じで、いつものイケメンフェイスで話し掛けてきたので、俺は素気なく答えた。
流石に昨日の今日で、何か思う所があるのだろうが…それに付き合ってやる程暇じゃ無い。
可哀想だとは思うが、ここは敢えて突き放した態度を取らないと理解が出来ないだろう。
「僕はサクヤの力になりたいんだ!」
「間に合っているし、お前じゃ無理!」
そう言ってマサギから離れようとした。
いつもならマサギに素気ない態度を取ろうものなら、ミクが不機嫌な態度で話し掛けてくる…と思っていたが、そんな事は起きなかった。
訓練場の方を見ると、ミクは必死に素振りをしていたし、ユウトもマミもミクほどでは無いが頑張っている感じだった。
で? この男はここで何をしているんだ?
「マサギ、お前は一体何をしているんだ?」
「今迄素振りをしていたけど、サクヤの姿を見掛けて声を掛けたんだ。」
「ミクやユウトやマミは頑張っているのにか?」
「僕は…素振りも大事だとは思うけど、身体を鍛えるのなら効率の良いやり方があると思うんだよ。」
「例えば?」
「重量トレーニングとかね。」
「フルプレートの鎧を借りて来てやろうか? それ着て走れば、重量トレーニングには充分だぞ!」
「騎士が着ている鎧かい? アレは…僕の趣味じゃ無い!」
コイツは何を言っているんだ?
趣味とかどうこういう前に、身体を効率良く鍛えたいんだろ?
「じゃあ、マサギは何をもって効率良くとか考えているんだ?」
「鉄アレイとか、ベンチプレスとか無いかなと?」
「ある訳ねぇだろ! この世界では、鉄アレイの代わりに素振りをするんだよ。 最初は木刀から始めて、次に銅の剣で…そして最終的には鉄や鋼の剣で素振りをするんだ! 少しずつ重さを変えて行ってな!」
マサギに足りないのは危機感じゃ無かった。
根本的な何かが抜けているんだ。
ダメだ…コイツと話していると頭がおかしくなりそうだ!
「とりあえず、木刀で素振りしてこい…数は1日5000回だ。」
「5000⁉︎」
つい頭がカッとなって命令したけど…5000回って少な過ぎたかな?
まぁ、あの馬鹿には丁度良いだろう。
俺は残りの準備をする為にその場を去った。
「後は鎧の確認とかだが…修業場で確認で良いか! あそこなら、時間はあまり関係無いしな。」
俺は騎士団長と副団長に声を掛けた。
「任務の為に、この場を離れる訳には参りません!」
「夜なら…当直では無いので時間はありますが。」
「国王陛下には許可を貰っています。 本の1時間程度ですが…」
「「それ位なら!」」
俺は召喚魔法である、修業場を召喚した。
修業場は、1つの大きな塊で中の時間の流れは外とは違って緩やかに流れるという場所なのだ。
だとすると、空間魔法の一種じゃ無いかという人もいるが…修業場は生き物なのである。
クジラだったか? とてつもなく大きくて確認した事はなかった。
だから召喚魔法で呼び出せるのだった。
そして…騎士団長と副団長に、ソニックブーム系の技を教えた。
元々剣技や体幹がしっかりしている2人なので、ソニックブームはすぐに体得出来た。
「後は何かあったかなぁ…? マサギの馬鹿な発言の所為で、考えが頭から消えかけていたからな。」
まぁ、こんなものか?
後は細かい所はその都度見て行こう。
そんなこんなで1週間後…遂に作戦が決行されるのだった。
「さて…マサギ達はどう動くかな?」
1週間後に決行する作戦を考えた結果…準備がかなり必要だという事が判明した。
何をするのかは伏せて置くけど、この作戦は2回行われる。
1度目は勝利、2度目は敗北といった展開を予定している。
そしてそれに必要な駒も用意してある。
ここまでは良い。
だが、問題は別にある。
この城の騎士団の実力だが、レベルはかなり高い。
接近戦では余程の事がない限り、魔物相手には敗れはしないだろう。
魔獣となると話は違って来るが、それでも数人居れば対処は出来る。
それ位の実力を秘めてはいるが…問題は、中距離用の攻撃手段が無い事だった。
この世界では、剣の刀身にオーラを纏わせて放つソニックブーム的な技が存在しないのである。
更に魔法と剣技を組み合わせるという発想もなく、只々肉弾戦のみの戦いだった。
「こんな状態で、ソニックブームなんて放ったら…どうなるんだろうな?」
恐らくは…芝居の最中だというのに、仕掛け人の騎士ですら動きを止めてしまう可能性があるな。
俺が用意した駒は、隙は見落とさないで攻撃を仕掛けるから、途中で呆けていたりしたら危険だ。
となると…教えておくか。
後から色々説明されるのも面倒だし、先に…そうだな?
騎士団長と副団長には前もって教えておくか。
そうすれば、他の騎士からの質問は全て2人の団長に行くだろう。
教えると言っても、現実世界では無い。
この世界で教えても、少なくとも数日から1週間以上は掛かる。
なので修業に最適な空間を用意するのだ。
「あの空間が現実世界と時間の流れが一緒なら苦労はしねぇんだけどな…」
嘆いていても仕方が無いから、とりあえず現実を見よう。
俺が用意する駒は、最低でもオーラを纏わせる事が出来ないと倒せない可能性がある。
まさか出来ない世界があったなんて思わなかったが…これは仕方ないか。
まぁ、かくゆう俺も…刀身にオーラを纏わせる技を習ったのは2回目の異世界召喚の時だったし…あの当時の事はあまり思い出したく無いな。
「サクヤ、何か忙しそうだけど…どうしたんだい?」
「別に…」
マサギは昨日の事は別に気にして無い感じで、いつものイケメンフェイスで話し掛けてきたので、俺は素気なく答えた。
流石に昨日の今日で、何か思う所があるのだろうが…それに付き合ってやる程暇じゃ無い。
可哀想だとは思うが、ここは敢えて突き放した態度を取らないと理解が出来ないだろう。
「僕はサクヤの力になりたいんだ!」
「間に合っているし、お前じゃ無理!」
そう言ってマサギから離れようとした。
いつもならマサギに素気ない態度を取ろうものなら、ミクが不機嫌な態度で話し掛けてくる…と思っていたが、そんな事は起きなかった。
訓練場の方を見ると、ミクは必死に素振りをしていたし、ユウトもマミもミクほどでは無いが頑張っている感じだった。
で? この男はここで何をしているんだ?
「マサギ、お前は一体何をしているんだ?」
「今迄素振りをしていたけど、サクヤの姿を見掛けて声を掛けたんだ。」
「ミクやユウトやマミは頑張っているのにか?」
「僕は…素振りも大事だとは思うけど、身体を鍛えるのなら効率の良いやり方があると思うんだよ。」
「例えば?」
「重量トレーニングとかね。」
「フルプレートの鎧を借りて来てやろうか? それ着て走れば、重量トレーニングには充分だぞ!」
「騎士が着ている鎧かい? アレは…僕の趣味じゃ無い!」
コイツは何を言っているんだ?
趣味とかどうこういう前に、身体を効率良く鍛えたいんだろ?
「じゃあ、マサギは何をもって効率良くとか考えているんだ?」
「鉄アレイとか、ベンチプレスとか無いかなと?」
「ある訳ねぇだろ! この世界では、鉄アレイの代わりに素振りをするんだよ。 最初は木刀から始めて、次に銅の剣で…そして最終的には鉄や鋼の剣で素振りをするんだ! 少しずつ重さを変えて行ってな!」
マサギに足りないのは危機感じゃ無かった。
根本的な何かが抜けているんだ。
ダメだ…コイツと話していると頭がおかしくなりそうだ!
「とりあえず、木刀で素振りしてこい…数は1日5000回だ。」
「5000⁉︎」
つい頭がカッとなって命令したけど…5000回って少な過ぎたかな?
まぁ、あの馬鹿には丁度良いだろう。
俺は残りの準備をする為にその場を去った。
「後は鎧の確認とかだが…修業場で確認で良いか! あそこなら、時間はあまり関係無いしな。」
俺は騎士団長と副団長に声を掛けた。
「任務の為に、この場を離れる訳には参りません!」
「夜なら…当直では無いので時間はありますが。」
「国王陛下には許可を貰っています。 本の1時間程度ですが…」
「「それ位なら!」」
俺は召喚魔法である、修業場を召喚した。
修業場は、1つの大きな塊で中の時間の流れは外とは違って緩やかに流れるという場所なのだ。
だとすると、空間魔法の一種じゃ無いかという人もいるが…修業場は生き物なのである。
クジラだったか? とてつもなく大きくて確認した事はなかった。
だから召喚魔法で呼び出せるのだった。
そして…騎士団長と副団長に、ソニックブーム系の技を教えた。
元々剣技や体幹がしっかりしている2人なので、ソニックブームはすぐに体得出来た。
「後は何かあったかなぁ…? マサギの馬鹿な発言の所為で、考えが頭から消えかけていたからな。」
まぁ、こんなものか?
後は細かい所はその都度見て行こう。
そんなこんなで1週間後…遂に作戦が決行されるのだった。
「さて…マサギ達はどう動くかな?」
37
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚。
ネット小説やファンタジー小説が好きな少年、洲河 慱(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りに雑談をしていると突然魔法陣が現れて光に包まれて…
幼馴染達と一緒に救世主召喚でテルシア王国に召喚され、幼馴染達は【勇者】【賢者】【剣聖】【聖女】という素晴らしいジョブを手に入れたけど、僕はそれ以上のジョブと多彩なスキルを手に入れた。
王宮からは、過去の勇者パーティと同じジョブを持つ幼馴染達が世界を救うのが掟と言われた。
なら僕は、夢にまで見たこの異世界で好きに生きる事を選び、幼馴染達とは別に行動する事に決めた。
自分のジョブとスキルを駆使して無双する、魔物と魔法が存在する異世界ファンタジー。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?」で、慱が本来の力を手に入れた場合のもう1つのパラレルストーリー。
11月14日にHOT男性向け1位になりました。
応援、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる