5 / 8
第一章
第四話 やっぱりそんな女は存在しなかった
しおりを挟む
今回潜入した学園は、王立ファーマルシア女学園という。
対象の伯爵令嬢は、テレシア・バーンズシュタイン伯爵令嬢。
清楚で淑やかな気立の良い心優しい令嬢という話だったが…何処にいるんだよ、そんな完璧な淑女は‼︎
公爵令嬢や侯爵令嬢には猫を被り、子爵令嬢や男爵令嬢には高圧的な態度を取る伯爵令嬢なら目の前に居る。
「まぁ、伯爵令嬢は他にも居るだろうから…この伯爵令嬢がテレシア嬢という訳では?」
…と思っていたんだけど、この性格の悪いのがどうやら護衛対象のテレシア嬢だった。
父親の伯爵様はどれだけ娘にフィルターが掛かっていたのだろうか?
前途多難だ。
この令嬢の護衛を半年もやらないといけないのか…?
ただこの令嬢は少し変わっていた。
公爵令嬢や侯爵令嬢に対してテレシア嬢は猫を被って対処をするが、公爵令嬢や侯爵令嬢はテレシア嬢に対して敬意を持って話しかけてくる。
本来なら上位の立場の者は下位の立場の者にそんな態度は示すことはない。
一応…王立ファーマルシア女学園の規則では、貴族位の立場を誇張してはならない…というのがあるので、学園内では皆同格と扱われるのだろうが…それにしても態度というか接し方が異質だ。
このテレシア嬢には何かあるのだろうか?
その日は大した接触も出来なかったので、ボクはテレシア嬢の情報を探るべく学園長室に潜入した。
そして生徒の名簿を確認していると、テレシア嬢の名簿を見て納得した。
テレシア嬢は…世界で稀に存在する【光の魔力】の持ち主だった。
光の魔力の持ち主は、世界から闇を祓う存在と言われていた。
まぁ、魔王や勇者が存在する世界なのであり得ない話ではなかった。
「これはちと厄介だね…何かありそうだとは思ったけど、まさかコレだったとは?」
この女学園に入学する殆どの令嬢には魔力が宿っている。
なので自然に察知出来るのだろう。
ボクには魔力が無いので、何故テレシア嬢が周りから敬意を持って接する理由が分からなかった。
さてと、コレを知った状態でどうやって接すれば良いのだろうか?
対象の伯爵令嬢は、テレシア・バーンズシュタイン伯爵令嬢。
清楚で淑やかな気立の良い心優しい令嬢という話だったが…何処にいるんだよ、そんな完璧な淑女は‼︎
公爵令嬢や侯爵令嬢には猫を被り、子爵令嬢や男爵令嬢には高圧的な態度を取る伯爵令嬢なら目の前に居る。
「まぁ、伯爵令嬢は他にも居るだろうから…この伯爵令嬢がテレシア嬢という訳では?」
…と思っていたんだけど、この性格の悪いのがどうやら護衛対象のテレシア嬢だった。
父親の伯爵様はどれだけ娘にフィルターが掛かっていたのだろうか?
前途多難だ。
この令嬢の護衛を半年もやらないといけないのか…?
ただこの令嬢は少し変わっていた。
公爵令嬢や侯爵令嬢に対してテレシア嬢は猫を被って対処をするが、公爵令嬢や侯爵令嬢はテレシア嬢に対して敬意を持って話しかけてくる。
本来なら上位の立場の者は下位の立場の者にそんな態度は示すことはない。
一応…王立ファーマルシア女学園の規則では、貴族位の立場を誇張してはならない…というのがあるので、学園内では皆同格と扱われるのだろうが…それにしても態度というか接し方が異質だ。
このテレシア嬢には何かあるのだろうか?
その日は大した接触も出来なかったので、ボクはテレシア嬢の情報を探るべく学園長室に潜入した。
そして生徒の名簿を確認していると、テレシア嬢の名簿を見て納得した。
テレシア嬢は…世界で稀に存在する【光の魔力】の持ち主だった。
光の魔力の持ち主は、世界から闇を祓う存在と言われていた。
まぁ、魔王や勇者が存在する世界なのであり得ない話ではなかった。
「これはちと厄介だね…何かありそうだとは思ったけど、まさかコレだったとは?」
この女学園に入学する殆どの令嬢には魔力が宿っている。
なので自然に察知出来るのだろう。
ボクには魔力が無いので、何故テレシア嬢が周りから敬意を持って接する理由が分からなかった。
さてと、コレを知った状態でどうやって接すれば良いのだろうか?
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~
アノマロカリス
ファンタジー
俺が15歳の頃…両親は借金を膨らませるだけ膨らませてから、両親と妹2人逃亡して未だに発見されていない。
金を借りていたのは親なのだから俺には全く関係ない…と思っていたら、保証人の欄に俺の名前が書かれていた。
俺はそれ以降、高校を辞めてバイトの毎日で…休む暇が全く無かった。
そして毎日催促をしに来る取り立て屋。
支払っても支払っても、減っている気が全くしない借金。
そして両親から手紙が来たので内容を確認すると?
「お前に借金の返済を期待していたが、このままでは埒が明かないので俺達はお前を売る事にした。 お前の体の臓器を売れば借金は帳消しになるんだよ。 俺達が逃亡生活を脱する為に犠牲になってくれ‼」
ここまでやるか…あのクソ両親共‼
…という事は次に取り立て屋が家に来たら、俺は問答無用で連れて行かれる‼
俺の住んでいるアパートには、隣人はいない。
隣人は毎日俺の家に来る取り立て屋の所為で引っ越してしまった為に、このアパートには俺しかいない。
なので取り立て屋の奴等も強引な手段を取って来る筈だ。
この場所にいたら俺は奴等に捕まって…なんて冗談じゃない‼
俺はアパートから逃げ出した!
だが…すぐに追って見付かって俺は追い回される羽目になる。
捕まったら死ぬ…が、どうせ死ぬのなら捕まらずに死ぬ方法を選ぶ‼
俺は橋の上に来た。
橋の下には高速道路があって、俺は金網をよじ登ってから向かって来る大型ダンプを捕らえて、タイミングを見てダイブした!
両親の所為で碌な人生を歩んで来なかった俺は、これでようやく解放される!
そして借金返済の目処が付かなくなった両親達は再び追われる事になるだろう。
ざまぁみやがれ‼
…そう思ったのだが、気が付けば俺は白い空間の中にいた。
そこで神と名乗る者に出会って、ある選択肢を与えられた。
異世界で新たな人生を送るか、元の場所に戻って生活を続けて行くか…だ。
元の場所って、そんな場所に何て戻りたくもない‼
俺の選択肢は異世界で生きる事を選んだ。
そして神と名乗る者から、異世界に旅立つ俺にある特典をくれた。
それは頭の中で想像した物を手で触れる事によって作りだせる【創造作製】のスキルだった。
このスキルを与えられた俺は、新たな異世界で魔王討伐の為に…?
12月27日でHOTランキングは、最高3位でした。
皆様、ありがとうございました。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
辺境の鍛治職人は、契約期日迄に鍛治技術を極めたい。
アノマロカリス
ファンタジー
俺の名前は、テルヤ=ザイエンジ30歳。
名前から分かる通り、地球出身の日本人だ。
テルヤ=ザイエンジは、あくまでもこの異世界での名前であり…
在園路 瑛夜が日本での名前である。
そんな俺が、何故異世界にいるのかというと…?
このフェフスガルドという異世界の天界に召喚されたのだ。
…と言っても、ラノベでよくある異世界召喚や異世界転移で城に呼び出されたのでは無い。
まずは神々が集う天界に呼ばれ、そこの老神に先人達である同郷の日本人達が魔王ディグスランゼスと呼ばれる魔王を討伐する為の武器を製作して欲しいという話だった。
…というか、こう言った異世界召喚の場合…神々達から聖剣を与えられるものでは無いのか…普通は?
ところが、この世界に魔王が出現したのは今回が初めてでは無い。
大体300年周期で出現すると言う話だった。
以前までは、異世界召喚で呼ばれた異世界人の勇者には、神々から与えられた聖剣を渡していたのだが…?
神から与えられた聖剣も万能では無い。
八代目の魔王迄には効果があったのだが、対抗策を身に付けたのか…九代目からは聖剣の効果が薄くなり、今後の対策として、十代目の魔王からは地上の鍛治職人が創り出した技術の武器でなんとか撃退をして貰っていた。
だが、時代の流れの所為なのか…?
現在の鍛治職人達が創り出した武器では、とても魔王討伐が可能とは思えない程に衰退してしまっていて、ならば…勇者以外に新たに鍛治職人を地球から呼び出そうとして、瑛夜が召喚されたのだった。
神々達も魔王を倒してくれる者達の選考は、疎かにはしていない。
勇者達は正義感の強い若者達が選ばれた。
そして鍛治職人には厳選なる選考の末に、在園路家第二十七代刀工士の瑛夜が呼び出されたのだった…のだが?
この辺は神の誤算的部分があった。
瑛斗は刀鍛冶士の家系だけど、刀匠ではなく、刀工である。
※この世界では、刀工は刀匠より下の立場という意味である。
刀造りの技術は有してはいるが、まだ師匠から認められた訳では無い。
瑛夜よりも上の刀匠を呼びたかったが、その刀匠の年齢が年配過ぎて耐えられないと思っての瑛斗だったのだった。
果たして瑛夜は、魔王を倒せられる様な武器を作り出す事は出来るのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる