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第一章
第二話 サリィの意地
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「さて、ファストの仕事内容の女学園の潜入なのだが…?」
「何でファスト君だけ?」
「他に適した者が居ないからだ。」
「アタイも参加出来るよ!」
サリィは胸を張って言った。
今回の女学園は初等部で、年齢は12歳~15歳までの学部となる。
なのでサリィも13歳なので潜入には適している年齢なのだが…?
サリィは頭が弱いので、女学園での潜入には…皆不安そうな顔になる。
「サリィには別な案件があるのでそっちを行ってもらうので、今回はファストに任せたいのだよ。」
「アタイだって学園の仕事は出来るよ。 こうして目を潤ませてから上目で使いをすれば…」
サリィは目を潤ませて上目で使いで副マスを見た。
こうしている姿は確かに美少女なのだが…?
「この能力で男子生徒をメロメロにしちゃえば…」
「あざとい…」
「男子生徒なら確かに騙せるだろうが、今回の潜入先は女学園なのでその手は通用せん。」
「それにサリィには色々と足りてないだろう?」
ボクとサリィと副マスの会話に、ダートとブレイドが加わった。
「何が足りてないのさ?」
「感情的になると我慢が出来ない。」
「貴族令嬢の立ち振る舞いが出来ない。」
「平民のファスト君よりも、貴族生まれのアタイの方が…」
「貴族生まれって…お前は追い出されたんだろ?」
サリィは子爵令嬢だったが、神託の儀でこの能力に目覚めてからというのも…追い出されてから副マスに拾われて来た。
「お前ら、あまりサリィを虐めてやるな! ここを爆破されたら敵わん。」
「ここにある制服が女学園のですか?」
「2着あるし…試しにファストとサリィ…着てみろ。」
副マスの命令でボクとサリィは袖を通した。
ボクは変装も兼ねているので、スライムで女の子らしい体格になった。
「どう?」
「ファストの方がサリィよりも似合っているな。」
「女としての色気や可愛さもファストの方が上だな。」
「そ、そんな…!」
「ファストは誇っても良いぞ、これなら学園に入れば男だと思う奴はいないだろうからな!」
「何か凄く複雑な気分ですよ。」
男のボクが女性との服が似合うと言われても…?
サリィは俯きながら震えていると、次の瞬間に爆弾を手にしていた。
「辞めろ、ここを破壊する気か‼︎」
「サリィを取り押さえろ‼︎」
ボク達はサリィを取り押さえてから、爆弾を奪ってシェルターボックスという耐久性の箱の中に入れて爆発させた。
シェルターボックスというのは、サリィが感情的になった時に爆発物を処理する為の頑丈な箱なのだった。
「全く…サリィの所為で説明が出来なかったな。」
「ブレイドが気絶させたので今の内に…」
「そうだな、今回のミッションはな…」
やっと仕事内容が聞ける…と思っていたのだが、ちょっと厄介な案件だった。
「何でファスト君だけ?」
「他に適した者が居ないからだ。」
「アタイも参加出来るよ!」
サリィは胸を張って言った。
今回の女学園は初等部で、年齢は12歳~15歳までの学部となる。
なのでサリィも13歳なので潜入には適している年齢なのだが…?
サリィは頭が弱いので、女学園での潜入には…皆不安そうな顔になる。
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「アタイだって学園の仕事は出来るよ。 こうして目を潤ませてから上目で使いをすれば…」
サリィは目を潤ませて上目で使いで副マスを見た。
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「この能力で男子生徒をメロメロにしちゃえば…」
「あざとい…」
「男子生徒なら確かに騙せるだろうが、今回の潜入先は女学園なのでその手は通用せん。」
「それにサリィには色々と足りてないだろう?」
ボクとサリィと副マスの会話に、ダートとブレイドが加わった。
「何が足りてないのさ?」
「感情的になると我慢が出来ない。」
「貴族令嬢の立ち振る舞いが出来ない。」
「平民のファスト君よりも、貴族生まれのアタイの方が…」
「貴族生まれって…お前は追い出されたんだろ?」
サリィは子爵令嬢だったが、神託の儀でこの能力に目覚めてからというのも…追い出されてから副マスに拾われて来た。
「お前ら、あまりサリィを虐めてやるな! ここを爆破されたら敵わん。」
「ここにある制服が女学園のですか?」
「2着あるし…試しにファストとサリィ…着てみろ。」
副マスの命令でボクとサリィは袖を通した。
ボクは変装も兼ねているので、スライムで女の子らしい体格になった。
「どう?」
「ファストの方がサリィよりも似合っているな。」
「女としての色気や可愛さもファストの方が上だな。」
「そ、そんな…!」
「ファストは誇っても良いぞ、これなら学園に入れば男だと思う奴はいないだろうからな!」
「何か凄く複雑な気分ですよ。」
男のボクが女性との服が似合うと言われても…?
サリィは俯きながら震えていると、次の瞬間に爆弾を手にしていた。
「辞めろ、ここを破壊する気か‼︎」
「サリィを取り押さえろ‼︎」
ボク達はサリィを取り押さえてから、爆弾を奪ってシェルターボックスという耐久性の箱の中に入れて爆発させた。
シェルターボックスというのは、サリィが感情的になった時に爆発物を処理する為の頑丈な箱なのだった。
「全く…サリィの所為で説明が出来なかったな。」
「ブレイドが気絶させたので今の内に…」
「そうだな、今回のミッションはな…」
やっと仕事内容が聞ける…と思っていたのだが、ちょっと厄介な案件だった。
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