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最終章・ノワール、貴女は幸せになれましたか?
序章・下 全世界に知れ渡る?
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バルデェシアン王国の天言の鏡通信で、各国の王に通達された。
【ノワール・エルティナスは【勇者】として選ばれ、【魔王ディストール】を倒す者成り!】
…と。
まぁ、ここまでなら…ただの小娘が魔王を倒す者と言われたところで、各国の王は信じてなかった。
だが…?
天言の鏡は、余計な事をしていた。
天言の鏡は、転生前のこの世界で活躍して来たノワールの全てを公開したのだった。
【伝説の魔女・ノワール・アルフォンス】
【伝説の騎士・ノワール・イクティノス】
【伝説の聖女・ノワール・ウルティラス】
【伝説のメイド・ノワール・オルティラン】
【ノワール・エルティナスは、過去に歴史に名を遺す【ノワール】の生まれ変わりであり、過去のノワールの能力を全て受け継ぐ者成り!】
すると各国の王は、ノワール・エルティナスに希望を持ちだした。
彼女なら…魔王を討伐出来るだろうと!
各国の王は、国民に発表するか否かを宰相や宮廷魔術師と相談していたのだった。
・・・・・・・・・ジコククーニ王国・・・・・・・・・
「ノワールは、ノースホイントにいるのではなかったのか? 何故、バルデェシアン王国に⁉」
「あの子は今度の人生も、険しい道を行くのですね。 あの子に何か出来る事は無いかしら?」
「父上、母上、ノワールというのは、アクードの婚約者だった者ですよね? それが勇者ですか…」
「アクードは、いま一体どこにいるんだ⁉ まぁ、どこかで好き勝手にやっているとは思うが…」
国王と王妃、長男と次男は…アクードが既にこの世からいない事をまだ知らなかった。
ジコククーニ王国は、その日…勇者誕生の話を国民に発表したのだった。
・・・・・・・・・テスタレディシア王国・・・・・・・・・
「ディーライディア! ノワール殿とは、この国に滞在し…お前の護衛に着いていた者だったよな?」
「そうです、父上…いずれは彼女に似合う者として努力をしていたのですが、まさか勇者に任命されるとは⁉」
「しかも、歴史に名を遺すノワールの生まれ変わりですか…彼女なら確かに勇者としてこれ以上に相応しい者はいないでしょう。」
「それと、彼女の仲間にはアルマもいます。」
「何? アルマもか…う~む?」
「アルマはいずれ帰ると言っておりました。 その時には彼女を再び…」
「分かっておる! その時が来ればな…」
アルマは戻る…が、ノワールがまたこの国に来るかまでは解らない。
テスタレディシア王国は、国民に勇者の誕生を発表するのだった。
・・・・・・・・・バルデェシアン王国・・・・・・・・・
バルデェシアンの国王は、国民に全てを公表した。
勇者ノワール、騎士アルマ、魔導師ファティマ…
そして街で買い物しているノワール達は、国で身動きがロクに取れなくなっているのだった。
・・・・・・・・・石鉱国ヴァルキサス・・・・・・・・・
「ガンドム陛下…このノワールという名前はもしや?」
「ノワールか…久しく名を聞かんかったな…そうか、この時代に生まれ変わったのか!」
「ガンドム陛下…すると、彼女は我らの国に来ますよね?」
「あぁ、恐らく聖剣作ってくれと言ってくるだろう。 古き友人の為に最高の金属を用意せよ!」
「すると…ガンドム陛下が自ら?」
「ワシ以外に誰が居る⁉」
「すぐに皆に通達します!」
「ノワール! 待っておるぞ‼」
ガンドムは国民に勇者の誕生を発表した。
・・・・・・・・・ベジツ・ターブル農国・・・・・・・・・・
「チヨ~ノワールっで、わがぐにさすぐっでぐれた、あんの嬢ちゃんだべか?」
「んだ! わだじの友達でこんの国の救世主だべさ!」
「そげな人が勇者がぁ~! ごのぐにさ、くるっべがな~?」
「だぶんな! まだあうっでいっでだんがんなぁ~!」
チヨは国民に勇者の存在を明かした。
この国を救ってくれたノワールが勇者で、今度は世界を救ってくれる存在だと!
国民達は、今か今かとノワールが来るのを待ち望んでいたのだった。
…と、ここまでは国民に発表したのだが?
他の国では、ノワールの存在を認めていなかった。
・・・・・・・・・ヴァルデリア帝国・・・・・・・・・
「ノワールという小娘が勇者だと⁉ 勇者の血は、代々この国の王族が引いているのだ!」
ノワールが聖女時代に、魔王を倒した勇者は…レブナンツディール王国から誕生した。
その勇者は魔王を倒した後に、レブナンツディール王国の姫君と結婚してヴァルデリア帝国と改名し、初代皇帝となって受け継がれていたのだった。
なので当然、勇者が誕生するとしたら…皇族の誰かだと思われていたのだった。
「ヴァレード! 勇者はノワールという小娘ではない! お前こそ相応しい‼」
「だが、父上よ! 天言の鏡のお告げで勇者が誕生したと…」
「なら天言の鏡が壊れていたのだ! お前が勇者として魔王を倒すんだ‼」
「わかった! 必ず魔王は俺が倒して見せる!」
この日、国民に発表した。
天言の鏡により勇者が誕生したが、真の勇者はノワールでは無く、勇者の血を受け継ぐヴァレードだと…
そしてこの日…ヴァレードは旅に出るのだった。
・・・・・・・・・メルキサス大神殿・・・・・・・・・
「古の聖女が、勇者となってこの世界に戻って来ただと⁉」
「ならば、その勇者はこの神殿にこそ相応しい存在だ!」
「勇者をこの神殿に来させてから、神殿で管理すれば良い!」
「そうだ! 元はこの国の聖女だった者…嫌がる事は無い筈!」
「そして信者と街からの寄付金で、再び国として復活を遂げよう!」
「ならば…神官達よ! ノワールを探し出せ‼」
神官戦士団は、ノワール捜索の為に大神殿から旅立って行った。
元々…神殿側からの命令で聖女時代のノワールは命を落としたというのに、彼女が戻って来るなんて事は無いと思うのだが、神殿の者達はそれが解っていなかった。
おそらく、神殿内で聖女の死が都合よく捻じ曲げられているからだろう。
・・・・・・・・・他の地域では⁉・・・・・・・・・
「小娘が勇者か…上手く取り入って仲間になって名声を得よう! 所詮は女、腕力では男には勝てまい!」
「あのノワールが勇者ですって⁉ 王子に取り入ろうと失敗した女が、勇者になって注目を集めるなんて許せませんわ! 見てなさいノワール! 貴女に負わされた屈辱を晴らしてあげるんだから!」
その他…様々な者達がノワールを狙おうとしていた。
果たしてノワールの運命は?
【ノワール・エルティナスは【勇者】として選ばれ、【魔王ディストール】を倒す者成り!】
…と。
まぁ、ここまでなら…ただの小娘が魔王を倒す者と言われたところで、各国の王は信じてなかった。
だが…?
天言の鏡は、余計な事をしていた。
天言の鏡は、転生前のこの世界で活躍して来たノワールの全てを公開したのだった。
【伝説の魔女・ノワール・アルフォンス】
【伝説の騎士・ノワール・イクティノス】
【伝説の聖女・ノワール・ウルティラス】
【伝説のメイド・ノワール・オルティラン】
【ノワール・エルティナスは、過去に歴史に名を遺す【ノワール】の生まれ変わりであり、過去のノワールの能力を全て受け継ぐ者成り!】
すると各国の王は、ノワール・エルティナスに希望を持ちだした。
彼女なら…魔王を討伐出来るだろうと!
各国の王は、国民に発表するか否かを宰相や宮廷魔術師と相談していたのだった。
・・・・・・・・・ジコククーニ王国・・・・・・・・・
「ノワールは、ノースホイントにいるのではなかったのか? 何故、バルデェシアン王国に⁉」
「あの子は今度の人生も、険しい道を行くのですね。 あの子に何か出来る事は無いかしら?」
「父上、母上、ノワールというのは、アクードの婚約者だった者ですよね? それが勇者ですか…」
「アクードは、いま一体どこにいるんだ⁉ まぁ、どこかで好き勝手にやっているとは思うが…」
国王と王妃、長男と次男は…アクードが既にこの世からいない事をまだ知らなかった。
ジコククーニ王国は、その日…勇者誕生の話を国民に発表したのだった。
・・・・・・・・・テスタレディシア王国・・・・・・・・・
「ディーライディア! ノワール殿とは、この国に滞在し…お前の護衛に着いていた者だったよな?」
「そうです、父上…いずれは彼女に似合う者として努力をしていたのですが、まさか勇者に任命されるとは⁉」
「しかも、歴史に名を遺すノワールの生まれ変わりですか…彼女なら確かに勇者としてこれ以上に相応しい者はいないでしょう。」
「それと、彼女の仲間にはアルマもいます。」
「何? アルマもか…う~む?」
「アルマはいずれ帰ると言っておりました。 その時には彼女を再び…」
「分かっておる! その時が来ればな…」
アルマは戻る…が、ノワールがまたこの国に来るかまでは解らない。
テスタレディシア王国は、国民に勇者の誕生を発表するのだった。
・・・・・・・・・バルデェシアン王国・・・・・・・・・
バルデェシアンの国王は、国民に全てを公表した。
勇者ノワール、騎士アルマ、魔導師ファティマ…
そして街で買い物しているノワール達は、国で身動きがロクに取れなくなっているのだった。
・・・・・・・・・石鉱国ヴァルキサス・・・・・・・・・
「ガンドム陛下…このノワールという名前はもしや?」
「ノワールか…久しく名を聞かんかったな…そうか、この時代に生まれ変わったのか!」
「ガンドム陛下…すると、彼女は我らの国に来ますよね?」
「あぁ、恐らく聖剣作ってくれと言ってくるだろう。 古き友人の為に最高の金属を用意せよ!」
「すると…ガンドム陛下が自ら?」
「ワシ以外に誰が居る⁉」
「すぐに皆に通達します!」
「ノワール! 待っておるぞ‼」
ガンドムは国民に勇者の誕生を発表した。
・・・・・・・・・ベジツ・ターブル農国・・・・・・・・・・
「チヨ~ノワールっで、わがぐにさすぐっでぐれた、あんの嬢ちゃんだべか?」
「んだ! わだじの友達でこんの国の救世主だべさ!」
「そげな人が勇者がぁ~! ごのぐにさ、くるっべがな~?」
「だぶんな! まだあうっでいっでだんがんなぁ~!」
チヨは国民に勇者の存在を明かした。
この国を救ってくれたノワールが勇者で、今度は世界を救ってくれる存在だと!
国民達は、今か今かとノワールが来るのを待ち望んでいたのだった。
…と、ここまでは国民に発表したのだが?
他の国では、ノワールの存在を認めていなかった。
・・・・・・・・・ヴァルデリア帝国・・・・・・・・・
「ノワールという小娘が勇者だと⁉ 勇者の血は、代々この国の王族が引いているのだ!」
ノワールが聖女時代に、魔王を倒した勇者は…レブナンツディール王国から誕生した。
その勇者は魔王を倒した後に、レブナンツディール王国の姫君と結婚してヴァルデリア帝国と改名し、初代皇帝となって受け継がれていたのだった。
なので当然、勇者が誕生するとしたら…皇族の誰かだと思われていたのだった。
「ヴァレード! 勇者はノワールという小娘ではない! お前こそ相応しい‼」
「だが、父上よ! 天言の鏡のお告げで勇者が誕生したと…」
「なら天言の鏡が壊れていたのだ! お前が勇者として魔王を倒すんだ‼」
「わかった! 必ず魔王は俺が倒して見せる!」
この日、国民に発表した。
天言の鏡により勇者が誕生したが、真の勇者はノワールでは無く、勇者の血を受け継ぐヴァレードだと…
そしてこの日…ヴァレードは旅に出るのだった。
・・・・・・・・・メルキサス大神殿・・・・・・・・・
「古の聖女が、勇者となってこの世界に戻って来ただと⁉」
「ならば、その勇者はこの神殿にこそ相応しい存在だ!」
「勇者をこの神殿に来させてから、神殿で管理すれば良い!」
「そうだ! 元はこの国の聖女だった者…嫌がる事は無い筈!」
「そして信者と街からの寄付金で、再び国として復活を遂げよう!」
「ならば…神官達よ! ノワールを探し出せ‼」
神官戦士団は、ノワール捜索の為に大神殿から旅立って行った。
元々…神殿側からの命令で聖女時代のノワールは命を落としたというのに、彼女が戻って来るなんて事は無いと思うのだが、神殿の者達はそれが解っていなかった。
おそらく、神殿内で聖女の死が都合よく捻じ曲げられているからだろう。
・・・・・・・・・他の地域では⁉・・・・・・・・・
「小娘が勇者か…上手く取り入って仲間になって名声を得よう! 所詮は女、腕力では男には勝てまい!」
「あのノワールが勇者ですって⁉ 王子に取り入ろうと失敗した女が、勇者になって注目を集めるなんて許せませんわ! 見てなさいノワール! 貴女に負わされた屈辱を晴らしてあげるんだから!」
その他…様々な者達がノワールを狙おうとしていた。
果たしてノワールの運命は?
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