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第三章 モテ期到来?の章
第七話 邪魔者は排除します!
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私は移動しながらダナッシュを躱して行った…筈だった。
魔法なのか? それとも野生の勘なのかは分からないけど…ダナッシュの妙な勘の所為でどこに逃げても追い詰められるのだった。
魔法を使えば簡単には逃げれる…けど、こんな通りの多い場所で派手に魔法を使う訳にはいかない。
私は街の中を逃げ回っていると、ふと目に着いた店の前に来たので中に入った。
そこは、女性専門の下着売り場だった。
いくら出世欲に駆られているダナッシュでも、さすがに入っては来れないと思って、私は適当な下着を手に取ってから試着室に入った。
*この世界の試着室は、個室何ていう物は無い。
共同で使用する様に作られており、盗みが出来ない様に店員が常に傍にいて、試着の手伝いや服のアドバイスなど以外に監視する役目も担っているのだ。
私が試着室に入ると…そこには他に4人の女性が着替えをしていた。
カーテンの隙間から外の様子を窺うと、ダナッシュがソワソワしながら突っ立っていた。
「入りたいけど入れない…そういう感じに見えるけど、果たしてどうするのかな? 私が出てから捕まえる…と言う手に出るかな? だけどもしも入って来たらどうしよう?」
私は迎撃用の魔法が無いか探してみた。
すると迎撃では無かったけど、メイク魔法というのを見付けた。
「メイク魔法って…顔に化粧をする魔法だっけ? 魔女時代に見た事はあったけど、結局興味が無くて1度も使わなかったんだよね…」
私はメイク魔法を魔法鑑定した。
すると、顔のメイク以外に髪型や着ている服まで変化が出来るという物だった。
更には身長や顔の形をなども変化できる魔法みたいで、変装するには持って来いな魔法だった。
「他人の姿になる…というのは無理みたいね? でも、これはこれで面白い使い方が出来るかもw」
そんな事を考えていると、カーテンの外から女性達の声が聞こえて来た。
そしてカーテンが勢い良く開くと、そこにダナッシュが立っていた。
「「キャァァァァァァァァ!!!」」
「「イヤァァァァァァァァ!!!」」
女性達は上半身や下半身が下着姿を悲鳴を上げながら、恥ずかしそうに隠していた。
するとダナッシュは…
「お前等の姿に興味なんてない! 俺はその女に用があるだけだ‼」
そう言って私を指さして言った。
だが、男子禁制の場所に男が入って来るのを許される筈もない。
この店の用心棒である元女性冒険者2人がダナッシュを取り押さえて、外に出された。
そしてしばらくすると…ジコククーニ王国の女性騎士隊が到着した。
女性騎士隊長ともう1人は、ダナッシュの尋問に…もう1人は状況確認の為に試着室で話を聞いていた。
「おい、俺は貴族だぞ! その俺にこんな真似をして許されると思っているのか⁉」
「この店の看板を見ろ! この店は例え王族であっても…男性の入店を禁ずると王妃陛下からお達しがある店なのだ!」
ダナッシュは国で守られた規則に逆らったので、このまま連行されるだろうけど…下手に私の事を喋られるのは非常にまずい…何とか手を打てないか考えていた。
するとダナッシュは、その場で言い出した。
「俺は他の女共には全く興味がない! この店に入ったノワールを捕まえに入っただけだ!」
「ノワールという名前の女性を探しに来たのか? そのノワールという女性が出て来るまで待てなかったのか?」
「そのノワールは、冒険者ギルドで国王陛下から捜索人として描かれているノワールだ!」
「それは嘘だな! 現在、貴殿の言うノワール殿は…最北端のノースホイント方面にいるという話だ! それに先程店に入ったが、ノワール殿の独特な銀髪の女性は居なかったぞ!」
「それは変装しているからだ、間違いない!」
「それを裏付ける根拠は?」
「俺はそのノワールの幼馴染で、幾ら変装しても間違える筈がない!」
「なら、その変装をしている姿を言ってみろ!」
これはまずい…ダナッシュが私の特徴を話せば、騎士達は間違いなく私を疑って来る…
私は事情聴取されている女性達を見て、面白い事を思い付いた。
そして私は、ダナッシュの視界に入る場所に態と出たのだった。
ダナッシュは私を見ながら笑みを浮かべると、その特徴を言い出そうとしていた。
私は頭と体に手を当ててメイク魔法を使った。
「えっとだな? ん?」
「どうした?」
「いや、特徴を話すぞ! 髪は青でおさげをしていて、赤いブラジャーに白いスカート…」
次に私は、またメイク魔法を使うと、別な姿なった。
「あ、いや…髪は金色の短髪で、上は茶色い平民の服で、下は青い縞々のパンツ…」
私は更にメイク魔法を使って姿を変えた。
「ではないな、髪は桃色で長髪で上下に紫の下着姿…」
私は最後のメイク魔法を使った。
「それも違った。 緑の髪に胸はさらしを撒いてて、下は赤いふんどし…」
「貴殿は先程からふざけているのか⁉ そんな姿で街中を出歩く女性がいる訳ないだろう⁉」
「なら、そこを見てみろ!」
そう言ってダナッシュは、私の方を指さすと…私は素早く元の姿に戻った。
そして騎士達がこちらを見ると、私は事情聴取をしている騎士を呼んで、騎士隊長に向かう様に伝えた。
「隊長…1つ宜しいでしょうか?」
「なんだ、言ってみろ!」
「私も先程からその男の声が聞こえていたのですが…その男の言っていた女性達の特徴が、試着室にいる女性達の服装その物なのです!」
騎士隊長は確認する様に試着室にいる女性達を確認すると、ダナッシュの元に戻って胸倉を掴んで言った。
「貴殿は先程…他の女には興味が無いと言っていたな?」
「あぁ…その通りだ!」
「なら何故、彼女達の現在の服装を全て言い当てられた?」
「それは…ノワールが…」
「またノワールか…貴殿はそんな虚偽の事を言って罪を逃れようとしているのか⁉」
「いや、そんな気は全く無くて…」
「この者を牢へ連れていけ‼」
「「はっ!」」
騎士達長の命令で、他の騎士2人にダナッシュは連行されて行った。
ノワールが試着室を見ていたのは、メイク魔法で彼女達の服装を同じ物に替えるためだった。
見事にダナッシュは罠に嵌ってくれて、牢に連れて行かれる事になったのだけど、まだ不安材料が残っている。
すると、先程メイク魔法で服装を変えた時に、サラシとふんどしというワードに引っ掛かりを覚えた。
試着室に戻って、サラシとふんどしの女性の顔を確認した。
「もしかして…チヨ様?」
「んだ! わぁはチヨだ! んで、あーは誰ぞ?」
私は外に出て騎士がいない事を確認すると、試着室の隅の方で伯爵令嬢時代の姿をメイク魔法で変化させた。
そして私は、チヨに今迄の経緯を軽く話したのでした。
話し終えると私は元の姿に戻って、服を着たチヨと宿屋の部屋に入って話をした。
「そんれにじでもぉ、ノワぁ! ひんさしぶりなんだなやぁ!」
「チヨ様も御変わりなくて安心しました。」
「ノワぁ、そんだに気をつかわねぇでけろぉ! いんまのわぁがこうじでいられるのはぁ、ノワぁのおがげなんだらぁ~」
「では、チヨ様にお願いがあるのですが…良いですか?」
私はチヨに、先程掴まった男の話をした。
チヨは不敵な笑みを浮かべると、頷いてみせてくれた。
「ノワぁは、おんもじれぇ事さかんぎゃえるなやぁ~! 任せてげぇろ~!」
「宜しくお願いしますね!」
ノワールは、どうやらチヨと悪巧みをしていた。
…と、その前にチヨとは何者なのか?
訛りが強いチヨの正体は如何に⁉
チヨの正体は、次回で明らかになりますw
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「入りたいけど入れない…そういう感じに見えるけど、果たしてどうするのかな? 私が出てから捕まえる…と言う手に出るかな? だけどもしも入って来たらどうしよう?」
私は迎撃用の魔法が無いか探してみた。
すると迎撃では無かったけど、メイク魔法というのを見付けた。
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私はメイク魔法を魔法鑑定した。
すると、顔のメイク以外に髪型や着ている服まで変化が出来るという物だった。
更には身長や顔の形をなども変化できる魔法みたいで、変装するには持って来いな魔法だった。
「他人の姿になる…というのは無理みたいね? でも、これはこれで面白い使い方が出来るかもw」
そんな事を考えていると、カーテンの外から女性達の声が聞こえて来た。
そしてカーテンが勢い良く開くと、そこにダナッシュが立っていた。
「「キャァァァァァァァァ!!!」」
「「イヤァァァァァァァァ!!!」」
女性達は上半身や下半身が下着姿を悲鳴を上げながら、恥ずかしそうに隠していた。
するとダナッシュは…
「お前等の姿に興味なんてない! 俺はその女に用があるだけだ‼」
そう言って私を指さして言った。
だが、男子禁制の場所に男が入って来るのを許される筈もない。
この店の用心棒である元女性冒険者2人がダナッシュを取り押さえて、外に出された。
そしてしばらくすると…ジコククーニ王国の女性騎士隊が到着した。
女性騎士隊長ともう1人は、ダナッシュの尋問に…もう1人は状況確認の為に試着室で話を聞いていた。
「おい、俺は貴族だぞ! その俺にこんな真似をして許されると思っているのか⁉」
「この店の看板を見ろ! この店は例え王族であっても…男性の入店を禁ずると王妃陛下からお達しがある店なのだ!」
ダナッシュは国で守られた規則に逆らったので、このまま連行されるだろうけど…下手に私の事を喋られるのは非常にまずい…何とか手を打てないか考えていた。
するとダナッシュは、その場で言い出した。
「俺は他の女共には全く興味がない! この店に入ったノワールを捕まえに入っただけだ!」
「ノワールという名前の女性を探しに来たのか? そのノワールという女性が出て来るまで待てなかったのか?」
「そのノワールは、冒険者ギルドで国王陛下から捜索人として描かれているノワールだ!」
「それは嘘だな! 現在、貴殿の言うノワール殿は…最北端のノースホイント方面にいるという話だ! それに先程店に入ったが、ノワール殿の独特な銀髪の女性は居なかったぞ!」
「それは変装しているからだ、間違いない!」
「それを裏付ける根拠は?」
「俺はそのノワールの幼馴染で、幾ら変装しても間違える筈がない!」
「なら、その変装をしている姿を言ってみろ!」
これはまずい…ダナッシュが私の特徴を話せば、騎士達は間違いなく私を疑って来る…
私は事情聴取されている女性達を見て、面白い事を思い付いた。
そして私は、ダナッシュの視界に入る場所に態と出たのだった。
ダナッシュは私を見ながら笑みを浮かべると、その特徴を言い出そうとしていた。
私は頭と体に手を当ててメイク魔法を使った。
「えっとだな? ん?」
「どうした?」
「いや、特徴を話すぞ! 髪は青でおさげをしていて、赤いブラジャーに白いスカート…」
次に私は、またメイク魔法を使うと、別な姿なった。
「あ、いや…髪は金色の短髪で、上は茶色い平民の服で、下は青い縞々のパンツ…」
私は更にメイク魔法を使って姿を変えた。
「ではないな、髪は桃色で長髪で上下に紫の下着姿…」
私は最後のメイク魔法を使った。
「それも違った。 緑の髪に胸はさらしを撒いてて、下は赤いふんどし…」
「貴殿は先程からふざけているのか⁉ そんな姿で街中を出歩く女性がいる訳ないだろう⁉」
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そう言ってダナッシュは、私の方を指さすと…私は素早く元の姿に戻った。
そして騎士達がこちらを見ると、私は事情聴取をしている騎士を呼んで、騎士隊長に向かう様に伝えた。
「隊長…1つ宜しいでしょうか?」
「なんだ、言ってみろ!」
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騎士隊長は確認する様に試着室にいる女性達を確認すると、ダナッシュの元に戻って胸倉を掴んで言った。
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「それは…ノワールが…」
「またノワールか…貴殿はそんな虚偽の事を言って罪を逃れようとしているのか⁉」
「いや、そんな気は全く無くて…」
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「「はっ!」」
騎士達長の命令で、他の騎士2人にダナッシュは連行されて行った。
ノワールが試着室を見ていたのは、メイク魔法で彼女達の服装を同じ物に替えるためだった。
見事にダナッシュは罠に嵌ってくれて、牢に連れて行かれる事になったのだけど、まだ不安材料が残っている。
すると、先程メイク魔法で服装を変えた時に、サラシとふんどしというワードに引っ掛かりを覚えた。
試着室に戻って、サラシとふんどしの女性の顔を確認した。
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「では、チヨ様にお願いがあるのですが…良いですか?」
私はチヨに、先程掴まった男の話をした。
チヨは不敵な笑みを浮かべると、頷いてみせてくれた。
「ノワぁは、おんもじれぇ事さかんぎゃえるなやぁ~! 任せてげぇろ~!」
「宜しくお願いしますね!」
ノワールは、どうやらチヨと悪巧みをしていた。
…と、その前にチヨとは何者なのか?
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