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第三章 モテ期到来?の章
第五話 怪盗ノワール!
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国境の宿場で私はいち早く目を醒ました。
今の私は、ジコククーニ王国にいた時と違って…顔以外はほぼ変装に近い格好になっている。
だけど、王国に帰って顔見知りに遭うのだけは避けたいので、私は情報集めの為に一旦この場から去って、転移魔法で実家に帰ってみた。
実家と言っても自分の元の部屋なのだが…そこで索敵魔法を展開すると、反応が3つしかなかった。
「反応が3つという事は…執事のグレンとメイドの2人よね?」
私は姿消しの魔法で屋敷の中を歩いていると、応接室から話し声が聞こえて来た。
「旦那様と奥様と…メルティ様は、今頃ノースホイントに着いたでしょうか?」
「着いた所ですぐに帰って来る気がしますね。 あの地はこの国で過ごしている者達にとっては地獄の様な場所ですから…」
《なるほどね…あの地に行った話を聞いて旅立って行ったのね。 なら絶対に帰って来る事は無いわね。》
ノワールは、転生前にノースホイントには行った事があった。
2度目の人生の時の魔女の時に、あの地でしか咲かない花を採取する為に。
その花は万病に効果がある花で、地元の人間でも立ち寄らない場所にある為に効能はあまり知られていないのである。
ただそれを採りに行く迄の道が最悪で、ただでさえ極寒な上に…吹雪くと1m先ですら見えないという。
更に積もった雪に脚を取られて歩きにくいし、町から離れると雪で視界が狭くなって迷い易く…再び町に戻るのが困難な土地であった。
《そういえば、ミドガルズオルム元気かな? 会いに行ったら私だと分かるかしら?》
…と、こんな事をしている場合ではない。
両親と妹が不在と分かったのなら、これ以上ここにいる必要はない。
《あ、メルティに散々奪われたアレを取り返しに行こうかしら?》
私はメルティの部屋に入ると、まるで泥棒にでも入られたかの様に物が散乱していたのだった。
少しは片付けなさいよ…と思ったけど、散乱している物はほとんど私の私物だった。
そして案の定、自分の物だけを持ち出していて、それ以外の物には手を付けていなかった。
「まずはクリーンで浄化してから、収納魔法で回収を…」
そう思ったけど、どうせ帰って来れる保証も無いと思ってメルティの部屋の物を全て収納魔法に入れた。
そして同じ様に両親の部屋にも行き、両親の部屋の家具やドレスなどの服も全て収納した。
今迄、散々虐げられていた分の迷惑料として回収したのだった。
これらを売れば、幾らか足しになると考えたからである。
「あ…どうせなら、他の物も貰っちゃおうかしら?」
私は応接室にいた執事とメイドを睡眠魔法で眠らせてから、屋敷の中にある執事とメイドの部屋以外の全ての家具や調度品を収納魔法に入れた。
その中の幾つかに、隠し財産的な金貨も手に入れていた。
「3人が起きたら大騒ぎになるかもしれないけど…まぁ良いかw!」
私は転移魔法で国境の宿場に戻ったのだった。
そして何事も無かったように振舞って、朝食を食べてから再び出発したのだった。
ジコククーニ王国の領内に入ってから何度か魔物に出くわしたが、それらを難なく討伐して行き…
1週間後には、ジコククーニ王国に着いたのであった。
「ねぇアルマ? 私も王城に入らないといけないとか…って事は無いわよね?」
「勿論、冒険者達はテスタレディシア王国に帰るまでの間は自由時間だ。 好きに過ごしてくれ。」
私は久々に城下町に足を踏み入れて、街を散策していた。
最後に城下町に来たのはいつだっただろうか?
それ位に久々だった。
しばらく歩いていると、誰かに尾行されている事に気が付いた。
私は建物の物陰に隠れて身を潜めると…その者は目の前を通り過ぎていった。
「今のは…まさかね?」
目の前を通り過ぎて行ったのは、ニーナ以外のもう1人の幼馴染のダナッシュだった。
ダナッシュには、幾ら髪型を変えたり色を変えたりしても一目でバレる可能性がある。
私は早々にこの場所から立ち去るのだった。
そして後日、思ってもみない場所でダナッシュと再会するのだが…?
今の私は、ジコククーニ王国にいた時と違って…顔以外はほぼ変装に近い格好になっている。
だけど、王国に帰って顔見知りに遭うのだけは避けたいので、私は情報集めの為に一旦この場から去って、転移魔法で実家に帰ってみた。
実家と言っても自分の元の部屋なのだが…そこで索敵魔法を展開すると、反応が3つしかなかった。
「反応が3つという事は…執事のグレンとメイドの2人よね?」
私は姿消しの魔法で屋敷の中を歩いていると、応接室から話し声が聞こえて来た。
「旦那様と奥様と…メルティ様は、今頃ノースホイントに着いたでしょうか?」
「着いた所ですぐに帰って来る気がしますね。 あの地はこの国で過ごしている者達にとっては地獄の様な場所ですから…」
《なるほどね…あの地に行った話を聞いて旅立って行ったのね。 なら絶対に帰って来る事は無いわね。》
ノワールは、転生前にノースホイントには行った事があった。
2度目の人生の時の魔女の時に、あの地でしか咲かない花を採取する為に。
その花は万病に効果がある花で、地元の人間でも立ち寄らない場所にある為に効能はあまり知られていないのである。
ただそれを採りに行く迄の道が最悪で、ただでさえ極寒な上に…吹雪くと1m先ですら見えないという。
更に積もった雪に脚を取られて歩きにくいし、町から離れると雪で視界が狭くなって迷い易く…再び町に戻るのが困難な土地であった。
《そういえば、ミドガルズオルム元気かな? 会いに行ったら私だと分かるかしら?》
…と、こんな事をしている場合ではない。
両親と妹が不在と分かったのなら、これ以上ここにいる必要はない。
《あ、メルティに散々奪われたアレを取り返しに行こうかしら?》
私はメルティの部屋に入ると、まるで泥棒にでも入られたかの様に物が散乱していたのだった。
少しは片付けなさいよ…と思ったけど、散乱している物はほとんど私の私物だった。
そして案の定、自分の物だけを持ち出していて、それ以外の物には手を付けていなかった。
「まずはクリーンで浄化してから、収納魔法で回収を…」
そう思ったけど、どうせ帰って来れる保証も無いと思ってメルティの部屋の物を全て収納魔法に入れた。
そして同じ様に両親の部屋にも行き、両親の部屋の家具やドレスなどの服も全て収納した。
今迄、散々虐げられていた分の迷惑料として回収したのだった。
これらを売れば、幾らか足しになると考えたからである。
「あ…どうせなら、他の物も貰っちゃおうかしら?」
私は応接室にいた執事とメイドを睡眠魔法で眠らせてから、屋敷の中にある執事とメイドの部屋以外の全ての家具や調度品を収納魔法に入れた。
その中の幾つかに、隠し財産的な金貨も手に入れていた。
「3人が起きたら大騒ぎになるかもしれないけど…まぁ良いかw!」
私は転移魔法で国境の宿場に戻ったのだった。
そして何事も無かったように振舞って、朝食を食べてから再び出発したのだった。
ジコククーニ王国の領内に入ってから何度か魔物に出くわしたが、それらを難なく討伐して行き…
1週間後には、ジコククーニ王国に着いたのであった。
「ねぇアルマ? 私も王城に入らないといけないとか…って事は無いわよね?」
「勿論、冒険者達はテスタレディシア王国に帰るまでの間は自由時間だ。 好きに過ごしてくれ。」
私は久々に城下町に足を踏み入れて、街を散策していた。
最後に城下町に来たのはいつだっただろうか?
それ位に久々だった。
しばらく歩いていると、誰かに尾行されている事に気が付いた。
私は建物の物陰に隠れて身を潜めると…その者は目の前を通り過ぎていった。
「今のは…まさかね?」
目の前を通り過ぎて行ったのは、ニーナ以外のもう1人の幼馴染のダナッシュだった。
ダナッシュには、幾ら髪型を変えたり色を変えたりしても一目でバレる可能性がある。
私は早々にこの場所から立ち去るのだった。
そして後日、思ってもみない場所でダナッシュと再会するのだが…?
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